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お盆の住職も…裁判員辞退「考慮すべき事例」
特集 あなたも裁判員
5月21日にスタートする裁判員制度に向け、最高裁は20日、裁判員候補者から辞退の申し出が
あった場合、裁判官が考慮すべき事例をまとめた。
昨年3月には、「秋田の酒造業者」や「成人式シーズンの美容師」など127事例を盛り込んだ事例
集を作成したが、今回は新たに「派遣労働者」や「お盆の時期の住職」など60事例を加えてデータ
ベース化しており、裁判官が裁判員の選任手続きの際、業種などのキーワードで検索ができるよう
にした。
最高裁は今回、居住地や職種などに応じて、60グループの約400人から意見を聞き、裁判員とし
て参加が困難なケースを分析した。
それによると、派遣労働者からは、「1か月単位の派遣契約の場合、短期間に成果を求められるた
め、仕事を休めない」「夜勤明けは睡眠不足で、裁判員として正常な判断が難しい」などの声が寄
せられ、こうした点も考慮すべきだとした。
また、お盆の時期の寺の住職については、「檀家(だんか)回りで多忙」を理由に辞退が認められる
場合があると指摘。「作品を焼いている備前焼の陶芸家」など専門性の高い職業や、「動物が逃げ
出した水族館・動物園職員」など突発事案も考慮の対象に挙げた。
(2009年4月20日23時54分 読売新聞)
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