07/09/11 06:53:56
早朝寺子屋
護摩と救済
穏やかな信仰生活を営もうとしても、横車を押す悪霊に邪魔をされるのは、私だけではなく
大勢の人が経験をしているとおもいます。
言い換えると信仰心の車と、悪霊が押す破戒の車の両輪となり、ともすれば破戒の方へ
舵をとられそうになります。そうなると、その人の心は「こんなことを何時までやっているんだ。
あー いやだいやだ!」と囁きだす。それにうなずいた時、仏様の慈悲を取り入れる心の口が
閉ざされる。そして下り坂を転げ落ちる。今まで救われてきたのも忘れて。
人は愚かなもので、今救われつつあることを、自覚できない場合がある。
たとえば、自分の悪因縁で、海底深く百メートルに沈んでいたとしよう。
信仰することによって、九十五メートルまで上がってきた。しかしまだ呼吸はままならない。
苦しいから、こんなに努力したのに、なにも救われていないと思う。
上をみたなら海面の明るさが見えるのに。そして惰性がつき、もっと深いところに沈んでゆくのです。
ゆめゆめ、このようにならぬよう、心して精進しなくてはならない。
破戒の車に舵をとられないように導いてくれる、護摩修法について、お話ししましょう。
一心に祈りながら、祈願の書かれた添護摩木が焚かれ、それぞれの祈願が成就されてゆく、
そのお参りが護摩修法です。なかでも、不動明王息災護摩は有名で、護摩と言えば不動明王を
思いうかぶぐらいです。
私のところでは明王様だけでなく、先祖供養などで御尽力いただいている十三仏様の護摩も
焚かせていただいてます。
月の始は、根本仏の大日如来護摩と仏法護持福徳円満の神、毘沙門天王護摩を修し、感謝で
その月が始まるのです。
五のつく日には大元帥明王護摩を修しますが、最初の出会いは、平成三年のある護摩法会の時、
毘沙門天王が「そなた、大元帥明王が来ている!」と教えて下さったのです。
のとき大元帥明王より縁日が二十五日と告げられ、五のつく日に護摩を焚かせていただくこととなったのです。