07/09/10 06:31:04
早朝寺子屋
仏教徒と結婚式
最近は形だけに憧れて選ぶ結婚式が多く、本当の結婚式の意味を考えている人が少ない。
ここで、仏教における結婚式の意味と意義を考えてみましょう。
ここに仏前結婚式に使うところの、敬白文を読んでみましょう。
◎敬白文
敬て真言教主大日如来、両部界会諸尊聖衆、高祖弘法大師、OO家・OO家両家先祖代々の
霊位に申して言さく。
新郎OO・新婦OO宿世の善因茲に成熟して現前吉祥の良縁ととのいOOの媒酌によりて本日
の佳き日を選び、しめやかに仏前を飾り身と口と心との三業を浄めて、至心に三宝(仏法僧)に
帰依し奉り、今華燭の式典を挙げて、偕老を契り、終生変ることなき愛情によって、幸福なる
新生活に入らんとす。親族等この席に列して、両人の前途に幸多からんことを祈り奉る。
仰ぎ願くは、仏祖照鑑を垂れ給いて新夫婦の上に二而不二の心理を現わして、哀愍護念して、
相互来拝相互供養の新生活を築かしめ給え。
乃至法界平等利益
ここで分かるように、結婚することによって、両家の霊的因縁が新たに生じるということです。
いくら避けようとしても、結婚することによって、お互いの因縁(先祖霊)が行き来することは
避けられません。結婚式をしなくても、同じことです。であるならば、進んで両家の先祖霊に
ことわりをつけ、その家の先祖霊の菩提を弔ったほうが、善因善果につながるのです。
家督相続というと言う言葉が有りますが、それはただ財産を受け継ぎもらうだけでなく、
先祖の菩提をきちんと弔う責任も、同時に生じるのです。その責任の重さをよく考え相続すべきです。