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因縁
私たちはよく因縁という言葉を使いますが、ここでもう一度考えてみましょう。
因とは直接係わりあう原因をいい、縁は、因をたすけて結果を生ぜしめる間接的原因をいいます。
ここでは、宗教的・精神的な面での原因から考えてみましょう。
一八六六年 ドイツの自然・生物学者のヘッケルは「生物の固体発生は、その系統発生を繰り返す,
と言っております。
もっと砕いていうと、人は母胎内でその発生当時(生物として発生した時代)より現在の自分に至までの
形態(系統発生)を母胎において繰り返す。
アメーバーとしての生命の誕生から原生動物時代を経てヒトまで進化してきた。
私達が生まれるときもそれに似ており、アメーバーのような精虫が、原始の海と似た母胎の
羊水のなかで、あたかも原始時代の海の中で、アメーバーが成長進化し原生動物となりヒトに
まで進化したように、四週間ぐらいで魚の時代になり、やがて魚のような尾もエラも消えて
二ケ月程経つと哺乳類になるも、ヒトと動物とはまだ区別できないほど似てる。
六カ月を過ぎるとサルに似てきて、八カ月を過ぎるころにはヒトそのものとなる。
すなわち、母胎内で原始生命の誕生のときから、現在のヒトに至まで、進化の経過を
たどったのである。と言うことは意識においても、同じようにその歴史をたどってきたと
言えるのではないか。
つまり、十億年経過して進化したのだから、意識のうえでも、十億年生きてきた
意識をもっているとは言えないだろうか。