07/08/13 18:39:37
>>84
そこで「差別戒名」などの部落差別の問題について、全国的な実態調査を実施することにしました。
まず、1981年9月に全国の曹洞宗寺院、約15,000ヵ寺を対象とした『同和問題に関する寺院調査』を行いました。
この調査に対して、被差別部落の人びとが「檀信徒である」あるいは「かつて檀信徒であった」と回答して来た寺院は、全国で546ヵ寺ありました。
1981(昭和56)年10月から82年11月にかけて、この546ヵ寺の寺院すべてを訪れ、現地調査(第一次調査)を実施しました。
その結果143ヵ寺に「差別戒名」などの差別事象が存在することを確認しました(82年11月10日現在)。
1983(昭和58)年より、差別事象の改正を目的とする精密な調査(第二次調査)を実施しました。
その調査は、1ヵ寺に3~4人の調査員が出向き、3~4日間の日数を要するうえ、新たに差別事象が確認される寺院もあり、遺憾ながら足掛け10年間かかりました。
しかし、ようやく1992(平成4)年9月に全ての対象寺院の第二次調査を終えました。
第二次調査と、その後に差別事象が確認された寺院は述べ251ヵ寺となり、併行して改正作業を進めましたが、取り組みを始めてからの10年間で差別事象の改正が終了した寺院はそのうち57ヵ寺に過ぎませんでした。
改正作業の遅れを打破するため、1992年6月には「差別戒名改正督励員」を任命し、「改正督励班」を編成、差別事象の改正に向けて、積極的に取り組んでおりますが、現在も未だ完全改正には至っておりません。