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浄土系4宗派:建永の法難から800年で「つどい」--9日・東山 /京都
6月7日16時0分配信 毎日新聞
◇宗教の役割見直す機会に
鎌倉時代の国家権力による宗教弾圧事件「建永(承元)の法難」から今年で800年。
事件で流罪になった法然と弟子・親鸞の教えをくむ浄土系4宗派(浄土宗、西山派、浄土真宗本願寺派、
真宗大谷派)の僧侶らが9日午後1時、東山区の知恩院和順会館で、法難の今日的意味を問い直す
「念仏法難800年を考えるつどい」を開く。改憲機運の高まりなど右傾化する現代社会で、宗教に求めら
れる役割を見直す機会になりそうだ。【武井澄人】
法難は1207年2月、時の朝廷が、吉水(現在の東山区円山公園付近)で専修念仏を唱えていた法然ら
「吉水教団」のうち4人を死罪に、法然や親鸞ら8人を流罪にした事件。背景には「念仏を唱えれば救われ
る」とする法然らに脅威を感じた旧仏教側からの強い圧力が働いたとされる。
つどいは「念仏に生きる者としての課題と使命を問い直したい」と、4宗派の僧侶ら計16人が呼びかけて
いる。会見した呼びかけ人の代表によると、昨年4月から計8回の準備会を重ね、真宗側が法難を「弾圧」
と批判する一方、浄土宗側は「朝恩」と位置づけるなど、とらえ方が異なる実態を再確認した。当日は4宗
派の学僧が8分ずつ、自説を披露するが、あえて統一見解はまとめない考えという。
この他、宗教学者の阿満利麿・明治学院大名誉教授が「宗教と政治―相反する二つの精神」と題して講演。
終了後は南無阿弥陀仏の念仏を唱えながら約3・5キロを行脚する。参加費1000円(当日受け付け)。
問い合わせは「つどい」事務局
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)