07/06/01 16:14:55
純心寺:誰もが来やすい寺、2階建ての民家 阿弥陀如来像を今月遷座--成田 /千葉
5月30日11時2分配信 毎日新聞
◇各地から訪れる人増え
これまでの概念が覆る寺が成田市にある。
浄土真宗本願寺派純心寺は、同市加良部の住宅街にある庭付き2階建ての民家。
シャツにスラックス姿の曽我弘章住職(54)が柵の回りの朝顔に水やりをしている。
誰もが来やすい寺をつくろうとの思いが結実した同寺には、島根県の石見銀山に近い寺から本尊・
阿弥陀如来像を5月、遷座した。【柳澤一男】
曽我住職が純心寺を開いたのは05年。西本願寺の布教使として1980年代をハワイで過ごした。
現地の人が東京や京都などとともに知っている日本の町は国際空港のある成田市。
しかし、空港の職員が全国から集まっている同市の周辺には、西日本に門徒が多い浄土真宗の
寺院がなかった。広島県出身の曽我住職は「人生最後の仕事」と考え、成田に寺を開いた。
当初は近所から怪しまれ、人が訪れることはほとんどなかった。そんなある日、島根県の石見銀山
の近くから数年前に富里市に移り住んだ渡井ヒサ子さん(93)が、浄土真宗の寺が近所にあると
聞き、訪れたという。その訪問を、きっかけに徐々に人の輪が広がっていった話す。
渡井さんの家族が、過疎化などで、出身地の寺の如来像が十分、手入れがされていなかったこと
から遷座を提案。「貨物室に入れての輸送は申し訳ない」と空輸せず、島根からバスで約16時間
かけて運んだ。
如来像のうわさは口コミで広がり、現在、県内各地から同寺へ訪れる人も増えている。
如来像に手を合わせ、「もう一度やってみます」と帰っていった女性がいたという。
曽我住職は「多くの人の思いが込められている素晴らしい仏像です」と話している。
5月30日朝刊
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)