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ハンセン病:原告勝訴から6年…今、考える 来月22日、シンポ /富山
5月25日17時0分配信 毎日新聞
◇療養所問題、議論も
01年5月、熊本地裁がハンセン病回復者に対する国の隔離政策の過ちを認めたハンセン病訴訟判決から6年。
原告側勝訴を記念したシンポジウム「今こそ考えよう ハンセン病」(毎日新聞富山支局など後援)が6月22日
午後6時半から、富山市大手町の市民プラザで開催される。当日は全国ハンセン病療養所入所者協議会事務
局長の神美知宏さんの講演もある。【青山郁子】
回復者支援などを目的に、藤野豊・富山国際大准教授らが中心となり3年前に結成した「ハンセン病問題ふるさ
とネットワーク富山」が主催。
裁判でハンセン病患者の絶対隔離政策を定めた「らい予防法」が、憲法違反であると認定されたにもかかわらず、
ホテルが回復者の宿泊を拒否したり、全国に3000人以上いる回復者のほとんどが里帰りがままならない現状
がある。ハンセン病への差別は依然として根強いが、シンポは判決の原点に戻り問題を考えることを狙いとして
いる。
神さんは、福岡県に生まれ17歳で発症。香川県の大島青松園に強制隔離され、職員から偽名を名乗るよう強
制された。現在は東京都の多磨全生園で暮らし、70歳を過ぎた今も問題解決の先頭に立ち、全国で開かれる
講演で、人権意識の重要性を訴えている。
シンポでは「ハンセン病差別とたたかい続けて」と題して講演。群馬県で5月12、13日に開かれたハンセン病
市民学会の参加者によるパネルディスカッションもある。
今、全国のハンセン病療養所では、入所者の高齢化に伴い統廃合計画が具体化しつつある。
藤野准教授は「療養所のない富山で、この問題解決に取り組み、療養所の将来構想についても議論を深めたい」
と多くの参加を呼び掛けている。参加費500円、写真展は入場無料。
問い合わせは同ネットワーク事務局(真宗大谷派富山教務所=076・421・9770)へ。
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)