07/05/25 12:41:46
>>107
釈尊は、アートマンを否定していない。
釈尊滅後、後期に、哲学的支弁の結果できあがったのが、無我(無霊魂)説だ。
しかしそれでは、当然輪廻説が成り立たなくなる為、
苦心していろんな輪廻の主体が考えだされた。
それらはすべて転変して実体をもたないが、霊魂的な概念だと言える。
(業熟体、中有、プトガラ、阿頼耶識、五蘊霊魂説、業力体、識神)
戦後の近代佛教学は、あきらかに輪廻、天界、地獄、霊魂などの形而上学を象捨してきた。
しかし、人間の生命を脳や物質に還元する唯物論の崩壊に伴って、その反省が始まっているのだ。
現に、戦前の佛教学を調べて見ればわかるだろう。
その当時はまだ、あの世や魂が理解されていたことに驚かされるはずである。