07/05/14 21:22:56
「死刑執行の停止、死刑廃止を求める声明」を発表
(2007.5.14更新)
4月27日、法務省が死刑囚4名の死刑を執行したことについて、真宗大谷派では5月2日、宗務総長名による宗派声明を発表しました。
死刑執行の停止、死刑廃止を求める声明
4月27日、東京拘置所で1名、大阪拘置所で1名、福岡拘置所で1名の死刑が執行されました。
今回執行された中には、長く宗教教誨を受けられるなか自ら犯した罪を悔い、その気持ちを拘置所内の絵画制作によって表していた方もおられます。
当派は1999年と2002年、彼を含めて多くの死刑確定者の作品を借り受けて、絵画を通して死刑確定者に身近に触れるという趣旨のもと、
「いのちの絵画展」を開催し、死刑制度について論議を広める取り組みを続けてまいりました。しかしながら、昨年12月25日の執行に引き続き、
わずか4ヵ月あまりの間に7名に対して死刑執行が行なわれたことは、こうした死刑制度に関する論議を否定し、
その温存のみを意図したものであると思わざるを得ません。
(中略)
私たちは、死刑制度の存続を支持する世論がいよいよ高まっている今日、死刑に関する意見や立場の違いを認め合いながら、
遺族の救済のあり方を含め、この制度について論議していく場を開いていかなければなりません。
ここに、あらためて今回の死刑執行に遺憾の意を表明すると共に、今後の死刑執行を停止し、死刑制度についての論議が開かれ、
死刑廃止に向けての取り組みが進められますよう願うものであります。
2007年5月2日
真宗大谷派宗務総長 熊谷 宗惠
URLリンク(www.tomo-net.or.jp)