07/04/11 20:59:13
>法華経は、いったい何を説いてるのだろう?
>この教えはすごい!を連発するが、その教えが何かは俺にはわからない。
>商品の中身を語らず、商品のすごさだけを語る過剰広告のようだ。
これは、法華経を通読した人間が共通して持つ感想です。
で、日蓮宗の教学では「従地涌出品第十五」で出てくるいわゆる「地涌の菩薩」
に、釈尊が弘教を託した「法華経」というのは、題目であったという
見解を取っています。
この宗派は、経典にアレコレと独自に解釈を施しているのが特色ですね。
「方便品」に出てくる諸法実相を拡大解釈して、一念三千というものを語り
これが釈尊の悟りの内容であったとか。ま、これは天台大師の説を受け継いだ
ものですが、法華経自体には、一念三千という言葉はありません。
しかし、日蓮聖人は、寿量品の文の底に沈められている、即ち、もともと
法華経にはその思想があったのだと、開目抄の中で説明しています。
こういう調子で、後世の弟子達は更に複雑な解釈を構築していきます。
とてもここには書ききれません。一致派、勝劣派に始まり限りない分派
を繰り返し、同じ宗祖を持ちながら、ぶつかり合ってばかりいる。
穏やかさに欠け、仏教らしくない点があるため違和感が持たれるのでしょう。