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古くから牛頭天王をその名で祀ってきた国は日本だけです。
インド撰述や震旦撰述など古今の内外両道の点籍には牛頭天王の神名は見えません。
本朝の文献から見えはじめる神です。
起源については、韓国であるとか、中東であるとか、近代以降さまざまな研究があります。
ただ、近世以前の牛頭天王に関連する説話には仏教から集めて組み立てた舞台装置で溢れています。
祇園さまという名称も、祇園精舎の守護神という役が定まっていたからなのでした。
この祇園とはインドの重要な仏跡の一つですが、日本では八坂神社のある場所の地名などで人口に膾炙しています。
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しかし、蘇民将来の説話などは出エジプト記の過ぎ越しの祭の由来を思わせるとよく言われており
セム・ハム語族の世界から古い時代に形を変えて我が国に伝来したという人も少なくありません。