06/08/18 11:07:57
続き
―太平洋戦争に敗れるまで、日本は天皇を神とあがめ、みんなに神社に参拝させていた。日本が植民地として支配していた朝鮮半島の人たちにも無理に参拝させていた。
ジャン;そうだったんだ。
―朝鮮半島のキリスト教会の人たちは「わたしたちは、ふたつの神さまにつかえることはできません」といったけど、参拝するよう説得された。これに反対してつかまったり、殺された人たちもいたそうよ。
ケン;かわいそうだな…。
―そのころの日本の子どもたちは、「神である天皇陛下のためなら、命を差し出してもおしくない」と教育されていた。天皇のために戦って「名誉の戦死」をしたら、特別な魂となって靖国神社にまつられる。そう教えられた。
ポン;いまとぜんぜんちがうね。なんか怖い。
―戦地に行くときも、「生きて帰ってくる」なんていったらいけない。「りっぱに死んで靖国神社で会いましょう」。こういうのが正しいとされていたの。
ケン;へえっ……。
―そうしたことの反省から、戦後、国と宗教はしっかり切りはなされることになった。靖国神社も、特別な国の施設ではなく、ほかの宗教団体と同じひとつの宗教組織になったのよ。
もう一度続く