06/03/06 22:10:01
「江戸六地蔵」
第一番 東海道 品川寺 品川区南品川3丁目 1708造立
第二番 甲州街道 太宗寺 新宿区新宿2丁目 1712造立
第三番 中仙道 真性寺 豊島区巣鴨3丁目 1714造立
第四番 奥州街道 東禅寺 台東区東浅草2丁目 1710造立
第五番 水戸街道 霊巌寺 江東区白河1丁目 1717造立
第六番 千葉街道 永代寺 江東区富岡1丁目 1720造立
江戸六地蔵の造立の由緒については、
「当国六地蔵造立之意趣」によると、「深川に住む地蔵坊正元が25歳の時に難病を患い、
苦しんでいた折に、地蔵菩薩に一心に祈願する父母の姿に心打たれ、自身も一心に祈願し、
ご利益が得られたなら多くの地蔵の造立を誓ったところ、
不思議な霊験によってたちまち全快したことを感謝し、
請願の通り地蔵尊の造立を発願して江戸庶民から寄進を募って造立された」としています。
作者は鋳物師 神田住 太田駿河守藤原正儀とご本体の背に刻まれています。
つまり、江戸六地蔵は深川に住んでいた人物によって建てられたということですが、
その深川の永代寺の地蔵像だけが失われたままになってしまっています。
日清、日露戦争の戦没者慰霊のために、
六番目は台東区上野桜木の浄名院に復活という話になって、
明治39年の建立された地蔵像が現在は六番目とされています。
ちなみに番外として、港区赤坂四丁目の浄土寺の地蔵像がります。
もし成田山に深川の大地蔵が実現しましたら、
浄名寺に遠慮して番外の六地蔵として一員に入れてもらってはいかがでしょうか?