04/06/11 09:35
思い出話を一つ。
俺は高砂市の某高校の卒業生で、在校中剣道部に入っていた。
毎年、荒井神社で柔道と剣道の奉納試合があって、
ベニヤ板で造った特設試合場で、圏内の中高生が集まって試合をしていた。
このベニヤの試合場がとんでもない代物、柔道の投げや剣道の打ち込みでメキメキ破れ、
ささくれ立って、危なっかしくてとても試合などやれたものではなかった。
トイレも神社付属の幼稚園のものを借りなければならず、
大便器の大きさはまるでスリッパのよう。
間仕切りも低く、しゃがむと顔が出てしまうので、落ち着いて用を足せない。
正直、毎年気が重い武道大会であった。
ある年、極めつけの事件が起こった。大会の挨拶に今は亡き大物○○・○川○一が登場したのだ。
その挨拶の内容は、
「今朝、私が荒井神社の前を通りかかった所、神様のお告げがあって、
本日ここで武道の大会が行われると言う。これは是非見なければならんと云々・・・」
集まった中高生の頭には「？？？？？？？」が渦巻き、俺は笑いを堪えるのに必死だった。
もう十数年前の、青春の日の奇妙な思い出である・・・