08/01/29 02:41:43 kdmo6sBL0
329 :327 :2005/11/11(金) 03:41:16 ID:Lp3hRknF
いや、本当に面白いホテルでした。
初めて行った時は、壮麗な建築と今にも朽ち果てそうな内装のコントラスト、
なんとも表現出来ぬ臭い、ヨタヨタと歩くみすぼらしい老人の群れ等々に度肝を抜かれ立ちすくみました。
夜通しうめき声をあげながら廊下を徘徊する老人にも悩まされました。
一歩外に出れば当時の42nd st.は暴力とsex、それにドラッグの坩堝。
ホテルの内外とも、よほどタフな神経の持ち主でないと耐えられない状況でした。
でも、度胸を決めて割り切れば、なかなか味のあるホテルなんですよね。
老人達は日本人の宿泊者がよほど珍しいらしく、
ロビーで僕を捕まえて話し掛けてきます。
白系ロシアの亡命貴族、ラスヴェガスで踊っていたという病的肥満の老女、
ミュージカルの脚本を書いていたというアル中の老人、
「お前はどこから来た?」と何十回となく尋ねてくる寝巻き姿の老女・・・・。
異常と言えば異常ですが、まるで映画の中の世界でした。
因みに、Timessquare Motor Innではなく、Timessquare Motor Hotelだったかもしれません。
駐車場も無い筈なのに、なぜモーターと付いているかは最後まで謎でした。
同時に、いくら償却済みの建物とは言え、$15のルームチャージも謎。
いくらなんでも安過ぎる。
程度の差こそあれ、他の安ホテルの数分の一。
また、フロント(これも年寄り)に聞いたんだったか、
居住者に聞いたんだったか忘れたけど、警察沙汰がほぼ皆無というのも不思議。
老人ばかりの特殊な環境がなせる業か?
もし当時にタイムスリップ出来るなら、なんとしてももう一度泊まってみたいホテルです。