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大阪全日空ホテル、暴力団に駐車場を無償提供
暴力団に駐車場を無償で利用させていた大阪全日空ホテル(13日、大阪市北区で)=浜井孝幸撮影
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◆10年間、総額670万円
大阪市北区の「大阪全日空ホテル」(23階建て、493室)が、近くに事務所を置く山口組系暴力団に対し、1997年から約10年間、ホテル駐車場を無償で利用させていたことがわかった。
駐車料金は月額6万円で、総額は約670万円に上るといい、今年3月から料金を徴収し始めたものの、半額の月3万円しか受け取っていない。
同ホテルは「無償は不適切だった。他に便宜供与はしておらず、見返りもない」としているが、企業などの暴力団排除の取り組みが進む中、その姿勢が問われそうだ。
無償利用していたのは、山口組2次団体の暴力団。駐車場(140台収容)はホテル地下にあり、現在は、組長所有の国産高級車が利用している。
ホテル側の説明によると、90年ごろから、この暴力団関係者が宿泊利用することが多くなり、97年ごろ、関係者の車が頻繁に正面玄関に駐車されるケースが目立つようになった。
このため、ホテル側は「玄関前に駐車されて営業に支障が出るより、駐車スペースを提供した方が良い」と判断。同年10月から、出庫の際に駐車場担当者らが料金所のバーを上げて“顔パス”で利用させるようになったという。
無償利用は、歴代の担当者らの判断で行われ、総支配人らに報告されないまま慣例的に続けられていたという。
ところが、昨年6月に着任した同ホテル幹部が年末ごろ、頻繁に正面玄関前を通行する国産高級車に気づき、担当者らに聞き合わせて無償利用を知った。
ホテル内で対応を協議し、「社会通念上、無償はまずい。料金を納めてもらうべき」との結論になり、暴力団側と交渉の末、正規料金の半額で月決め契約を結んだ。
今年3月以降は、組側が月末に3万円ずつ持参しているという。
読売新聞の取材に対し、同ホテル幹部は「夜間利用が主である点を考慮し、正規の半額で双方が納得して合意した。
値引きを要求されたわけではない。警察に報告はしていないが、これまでの詳しい経緯を調べ、今後の対応を検討したい」としている。
一方、契約名義人になっている暴力団幹部は「組長には伝えないまま、車を止めてもかまわないというホテル側の言葉に甘えていた。圧力をかけて無理やり止めたことはなく、約5年間は常時利用していたわけではない。
ホテル側には謝罪した。過去にさかのぼって料金を支払ってほしいと言われれば、話し合いに応じる」としている。
同ホテルは、全日本空輸(東京)が今年4月、米大手証券グループに売却し、運営は全日空と英国系ホテルチェーンが出資、設立した会社が行っている。
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