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外資に経営譲渡へ 神戸タワーサイドホテル
神戸の中堅ホテル「神戸タワーサイドホテル」（神戸市中央区）が、海外の投
資ファンドに経営を譲渡する方向で協議していることが二十四日、分かった。従
業員の一部には「経営上の理由」から、秋までに解雇する旨の予告通知書を渡し
ている。
同ホテルは、ホテル経営コンサルタント会社（東京）の子会社が運営している。
関係者によると、この投資ファンドはアジアを中心に活動。同ホテルの経営権を
取得する方針を示し、すでに同ホテル役員らとの協議に入っているという。
約三十人の正社員と約四十人のパートのうち、宿泊担当者だけは雇用を継続す
る方針。
同ホテルは一九七〇年開業。十三階建て、約二百室。土地は神戸市、建物は同
市と外郭団体が所有している。かつては同市の第三セクターが施設を借り受けて
経営していたが、二〇〇二年一月に同社側が経営を引き継いだ。また、同社は〇
六年四月から、神戸市立国民宿舎須磨荘（シーパル須磨）の指定管理者も務めて
いる。
ポートタワーや神戸港の中突堤に臨む上、南京町もほど近く、〇五年には大規
模改装を実施してビジネスや観光需要を取り込んできた。しかし、中突堤付近は
最近になって大型リゾートホテル計画が相次ぎ、競争激化が確実になっている。
解雇予告通知書を受け取った従業員は「新たな経営主体や再雇用について詳し
く説明を受けておらず、非常に不安。会社側と交渉の場を持ちたい」と話してい
る。
(2/25 09:30)
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