10/02/01 14:59:37 fYcgnbNc0
もっといえば「新しく作る人がいなくなった」から当時のままというだけ。世界遺産と同じだ。
新しく作る人がいて、それが受け入れられれば新しい概念や新しい妖怪が出てくることになる。
昔から時代とともに語る人が、姿や中身を変えていたのだよ。
日本では百鬼夜行とゲゲゲの鬼太郎が最後って感じか。
怨霊の概念だって貞子が出てくる前は這いずり回らなかった。そういう意味では怨霊は10年前にいちど更新されている。
20年前の怨霊たちと今の怨霊の姿は微妙に違うよ。変える人がいればそうして少しずつ変わっていく。
ヨーロッパでは今でも更新しようとしている作家たちのコミュニティがある。
生きている間には変わらなくても、数十年後に「こういう作品にこういう悪魔がいる」と悪魔の体系に組み込まれ、
それが主役級になって悪魔の概念をおもしろくしていこうって試み。
もともと悪魔や小説向けの仮想宗教や仮想文明、妖怪や言い伝えはそうして更新されてきた。
今の日本は新しいものを嫌う傾向がある。新しい概念はもっと嫌っている。妖怪が止まったのはその辺りに原因があるかと。