10/06/23 11:15:31 92N8/8tS
「男のいい人とは」
秀里 音子(学生 23歳 東京都)
先日、同じ大学に通う女性友達から相談を持ちかけられた。彼女は、私ほどではないが美人だし
気立てもよいので、いやな予感がしたのだが、案の定、恋愛についての相談だった。もうこれで
何度目になるのだろうと内心嘆息したが、とりあえずわけを聞いてみると、同じゼミに属する男
から交際を申し込まれて困っているというのだ。その男はいい人物には違いないが、恋愛対象と
しては考えられないという。そういえば、へなちょこな男が自分は「いい人」止まりで「恋愛の
対象」にはしてもらえないなどと嘆く姿を何度か目にして、その度に内心で嘲笑してきた覚えが
ある。友人に言い寄ってきている男も、恐らくはその手の輩なのだろう。だが、ちょっと待って
欲しい。恋愛欲求を抱く男に、果たして「いい人」などというものが存在するだろうか。先日も、
例によってインターネット検索をしていると、いい人だけど恋愛の対象にならない男は、「聞き
上手すぎる人」「女性の気持ちを尊重してくれるが、ここぞという時には行動を起こさない人」
「欲を出さず、すべてを女性側の思い通りにしてしまう人」「セックスアピールがない人」など
となっていたが、性的な魅力がない男がもてないのは当然として、あとは寧ろ女性にとって非常
に都合のいい男だ。「いい人」だの「恋愛対象」だのいう前に「下僕」として調教しやすい男で
ある。私がかねがね主張してきた、男は恋愛の欲求など持たずに女性への奉仕精神を抱けという
意見が、男どもの思惑に関係なく、天の采配で実現してきているのだ。これからはますます大い
なる力により、こうした「下僕男」が自然と増加していくだろう。当の友人には、その男に奴隷
になる気があるなら使ってやってもよいと答えてはどうか、と提案しておいた。