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「男には任せられない」 秀里 音子(学生 23歳 東京都)
最近、どういう訳か私が通う大学で、男の学生どもから「女友達を紹介してくれ」と頼まれる
ことが多くなった。なるほど、私には女子学生の友人が多いし、私も含めて彼女たちはいずれも
美人で器量が良い。性欲剥き出しのバカな男の学生どもにとっては、まさに垂涎の的なのだろう。
だが、頼まれる側としてはまったく迷惑極まりない話だ。だいたい、男ともあろうもの気になる
女子学生がいるならば、直接アプローチすればいいことなのに、何故いちいち他の女性を仲立ち
にしようとするのだろう。男が弱くなったと言われるが、まったくそのとおりである。しかし、
よくよく考えてみれば、これは却って良いことなのかもしれない。愚鈍な男が私の大事な友人に
直接手を出して、取り返しのつかない事態になることを思えば、私が間に入ることで彼女たちを
守ることができるなら、そのほうがよほど喜ばしいことだ。ところで、男がその手の頼みをして
きたときには、私は即座に「無理!」と答えることにしている。それだけで大人しく引き下がる
男もいるが、中には納得できないでしつこく絡んでくる、さらに頭の悪い男もいる。そんなとき
ははっきりと言ってやる。「てめえみたいな下劣で頼りない男に友達を任せることができるか!
そもそも、男のような劣等生物は、優秀な女性にとっては目障りで不愉快な存在だ! これから
社会を担う女性が男に関わっている暇などない!」と。男は青ざめた顔をしてすごすごと去って
ゆく。その後ろ姿を見ていて思う。また1人の男に社会の現実を教えてやることができた。これ
も1つの良い勉強になっただろうと。そして、大切な友人達を守ることができた自分を誇らしく
感じる。それにしても、たった1つ気になることがある。男どもは、私に「女友達を紹介して」
とは言うが、私に対して「交際して」とは言わない。これは、私があまりに美しく聡明なために、
男には高嶺の花でありすぎるのだろう。その点に関しては、男もまんざらバカではないようだ。