10/01/30 23:08:07 Lj+eY5fl
パリ症候群
20~30代の女性に多い、あこがれのパリで暮らし始めたものの、うまく適応できずに
精神的トラブルを抱えている状態をさす。
フランスに滞在して20年になる精神科医・太田博昭による命名。バブル経済時代には、
仕送りは多いが学習意欲は低い女性がたくさん留学したことから、ことばの壁に跳ね返されて
「パリ症候群」となる例が多かった。
現在は転職志望の意欲的な女性が増えているというが、それでもトラブルを抱える女性は少なくない。
フランス語を身につけて、ファッションや旅行、メディアなどの「パリらしい」仕事に転職したいと考えてパリに来たが、
生活費は心もとなく、ことばも上達しないと「うつ状態」に陥ってしまう。
小説、映画などの情報から心のなかで描いたパリの生活と現実とのギャップの大きさから、
精神的トラブルを抱え込んでしまうのだ。
妄想や幻覚など病的な状態に追い込まれてもパリへの思いは絶ちがたいというのが典型的な症状と、
太田は指摘している。
大田氏によると、日本人女性のほとんどは自分の不幸や失敗を「他の人のせい」にする
他罰的説明に依存しているという。
「社会が悪い」「親が悪い」「学校が悪い」「メディアが悪い」「男が悪い」などなど。
「私が不幸なのは私のせいではない(「父」のせいだ)」という発想そのものを「家父長制」と呼ぶのである
(その点ではわが国の作物は、マルクス主義もフェミニズムもポストモダニスムもすべては
「日本的家父長制」の消しがたい刻印を負っている)。