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2001年の国民生活基礎調査によれば、暮らしが「苦しい」と感じている子ども(18歳未満の児童)のいる世帯は
59.3%と6割近くであるのに対して、子どものいない世帯では48.1%と5割を切っており、
11.2%ポイントの差とかなりの差があり、子育てや子どもの教育にかかる負担の大きさを反映している。
この点については、2004年12月3日に政府が少子化社会対策基本法(2003年)に基づいて
発表した初の少子化白書でも指摘されているところである。
しかし、子どものいない世帯には年金生活の高齢者世帯もかなり含んでいるので、
単純に子どものいる世帯と比較できない面がある。
そこで所得階層別に両者を比較した図を作成した。(URLリンク(www2.ttcn.ne.jp))
当然であるが、所得の低い階層ほど暮らしが「苦しい」と感じる世帯比率は高くなるが、
それぞれの所得階層で、子どものいる世帯は、子どものいない世帯より暮らしが「苦しい」と感じる世帯が多くなっている。
特に、所得の低い方の半分の世帯ではその差が大きい。
所得の低い順に第Ⅰ階層から第Ⅳ階層について、%ポイントの差を算出すると、
19.6%、24.5%、16.1%、13.3%であり、それぞれ、上述の所得階層で分けない結果の
差11.2%ポイントより大きな差となっており、また第Ⅰと第Ⅱの低い所得水準の世帯では
2割から4分の1の違いが生じている。
こうした子育てや子どもの教育の費用に起因する生活の苦しさが少子化の基本要因になっていると考えられる。