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女性受刑者に”甘ごい”
山口・官民共同運営刑務所 要望殺到、メニュー改善
「食事に甘いものが少ない」。そんな訴えが女性受刑者から相次ぎ、民間業者が運営に加わる国内初の
刑務所、山口県美祢市の美祢社会復帰促進センターがメニューの改善に踏み切った。
全国の刑務所には06年度から、地元住民らが受刑者の処遇を審査する刑事施設視察委員会が
設けられている。昨年4月にできたセンターでは所内に提案箱を設置し、受刑者から視察委員に
意見を伝えられるよう配慮もしている。
昨年7月、施設委が初めて提案箱を開けたときには56通の投書があり、うち51通が食事に関する
要望だった。入所者の男女比はほぼ半々だが51通はすべて女性から。「甘味品が少ない」
という趣旨が大半で、「あんぱん、ドーナツ、カスタードクリーム…」と、列挙した投書もあったという。
昨年12月、2回目に投書箱を開けた際は、230通すべてが女性からで、同様な要望が続き、「以前いた
刑務所と比べ甘いものが足りない」という指摘もあった。
刑務所の食事は大臣訓令でカロリーや栄養バランスを定めており、センターも「規定どおりに
出していた」という。投書を検討した視察委から、「現状を放置すれば、甘味不足により
心情安定を欠いた女性受刑者間のトラブルも想定される」との指摘を受けたセンターは、
メニュー改善に着手。パン食に付ける飲料は牛乳だったが、コーヒー牛乳や乳酸菌飲料も出すように
した。月1回だった果物は週1回に増やし、「おやつの日」の火曜以外にもプリンや杏仁豆腐などを
出すようにした。
視察委員長の板淵力弁護士は、「女性は一般的に甘いもの好きで、受刑者同士の連帯感も強いことが
投書に現れたのでは。受刑者はストレスで甘いものが欲しくなるのかもしれない」と推測する。
メニュー改善後は、提案箱に「食事がよくなった」と感謝する投稿も入っているという。