08/02/01 00:13:19 dtqsPupD
一口に割れ窓理論と言っても、具体的な政策は2つにわかれる。
ひとつは「ゼロ・トレランス・ポリシング」
上記したように、小さな問題でも無寛容に徹底して取り締まること
これは犯罪に対し即効性があるので、すぐに検挙率があがる
その反面、簡単な注意で済む行為も罰するため、安易に犯罪者のレッテルを
貼ることにより、社会更生の道を閉ざしてしまうことにつながる。
もうひとつは「コミュニティ・ポリシング」
これは安易に逮捕をせず、厳重注意のみに留めその後のケアに重点を置く政策である
これにより再犯率を抑え、長期的展望で犯罪抑止をするものである。
その後のケアというのもかなりの質の良いシステムが組まれており、
セラピーや教育プログラムによって社会更生した犯罪者も多いという。
ただ、この政策は効果が出るまでに時間がかかり、はっきりした数字が出ない。
そのため、特に治安が悪い地域ではまずゼロ・トレランス・ポリシングから始め、
多少治安が良くなったらコミュニティ・ポリシングに移行するケースが多い。
この二つの政策のどちらが良いと言う事では無く、どちらも欠かす事の出来ない
ものであり、割れ窓理論の適用と言う場合は同時使用を念頭に入れなければならない。