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「割れ窓理論」とは、スタンフォード大学の名誉教授フィリップ・ジンバルドが
提唱した心理学の理論を基に、犯罪学者ジョージ・ケリングと
政治学者ジェームズ・ウィルソンが提唱した理論。
「人は匿名性が保障されている、責任が分散されているといった状態におかれると、
自己規制意識が低下し、「没個性化」が生じる。
その結果、情緒的・衝動的・非合理的行動が現れ、また周囲の人に感染しやすくなる。」
というジンバルドの理論を犯罪抑止に応用したものである。
アメリカ・ニューヨークでの政策は、「犯罪機会論」の観点から
割れ窓理論を基に「ゼロ・トレランス・ポリシング(無寛容型警察活動)」
により犯罪の原因を除去する作業にあたった。
だが、統計上は検挙率はあがったが、犯罪発生件数は減らなかった。
これはゼロ・トレランス・ポリシングが犯罪の原因を根本的に除去できる
ものでは無いからである。