04/08/23 16:42
番外編・タンタンの初めてのデート。
タンタンは大学に入り、仕事の合間でキャンパスに足を運んでた。
だが、大学と言えども休み時間はどこもかしこもカップルがやたら目に付き
不快さと何とも言えん孤独感に襲われてた。人は人と思っててもやはりタンタンとて
男の子。それが年頃となると嫌お無しに意識せずにいられなかった。
昼食のカフェテリア（学食）でもそう。タンタンは１人で昼食をとっていた。
ある時、１人の女の子が声を掛けてきた。
女の子：ね、そこ座っても良い？
タンタン：ああ、どうぞ。どうせ僕１人だし。
女の子：あなたは●●科の同じ１年生よね。
タンタン：どうして僕の事知ってるの？
女の子：あら、あなたは有名よ。タンタン。
タンタン：まいったな！僕の名前まで丸分かりとは・・僕は君を知らないし・・。
女の子：当然よ。私シュゾンヌよ。あなたはベルギー１有名人だもの。
それにあなたの書く記事は面白いわ。時々あなたの事が報道されるし、ＴＶ見て
あなたに興味を持ったわ。世界中いろんなとこ行けて羨ましいわ。
タンタン：確かに僕は色んな国へ行ったけど、結構危険な目にも遭ってきたし
楽しいことばかりじゃなかったよ。
シュゾンヌ：それもひっくるめて羨ましいのよ！だってあなたがして来た経験は
他の人はしたくてもなかなかできるもんじゃないわ。危険を乗り越えたりする体験も。
それに比べて私なんか平凡で、あなたみたいに才能も危険なとこにあえて足を踏み入れる
勇気なんて持ってないんですもの。あなたは語学もペラペラだし。
それに、あなたはボーイスカウトででもかなり優秀だったんですって？
タンタン：優秀って程じゃないけど、結構良い所に入ったなっていうのはあったかな。