10/03/05 18:34:15 GSsU8ukKO
野村・楽天名誉監督は、「投手出身監督」を評価していない。なぜなら、投手は自分がボールを放らない限り試合は進まないため、「主役は自分」という自分本位な性格になってしまうからだ。
国鉄時代に「金田天皇」というあだ名をつけられていた金田正一をはじめ、近鉄のスター投手だった鈴木啓示やロッテ時代に大リーグ移籍で大問題を起こした伊良部…そして、最近ではダルビッシュがいい例である。
他人(仲間)に波長を合わせたがらないポジションの投手が監督になると「感性の野球」「気合いだ、やれ根性だ」と選手に求めてしまいがちになる。こうしたお局様的野球は、まさに「一国一城の主」、すなわち「自営業者」とも取れる。
そういえばプロ野球に限らず、学校教育においても一国一城の主(自営業者)の子息には教室・学級組織内において金田天皇顔負けな「自分ありき」な生徒が比較的いた気がする。
一国一城の主の場合、商売の跡取り・後継者として自分の子を育てる意識が強く、愛情たっぷりに注ぐあまりに過保護になりがちになる。
だから、子供のケンカに親(自営業者)が出てきやすかったり、学校で教師に叱られたことなどに対して学校や教師に理不尽なクレームを持ち込みやすくなるわけだ。そうした環境で育った子は、自分本位な性格になってしまいがちになる。
そんな自営業者の子は、投手みたいな存在と言えるかも知れない。
プロ野球の労働組合委員長や選手会会長などは野手が多く、投手が長をしているという例は少ないが、学校の学級経営においても、学級委員長や仕事の中身が面倒な○○委員などという役を決めるときにやりたがる生徒がいなくて難航することはじばしばだろう。
自営業者の子が学級委員長とか○○委員、掃除当番などの損な役を進んでやることは意外に少なく、面倒くさい役や委員とは結果的に学級組織内で立場が弱い(イジメられやすい)生徒へ押し付けがちじゃないだろうか?
※ただし、こうした委員や役員の決め方とは学級担任の腕の見せどころでもある
それでいて、小学校の劇などの役選びの際に「自分が主役(エース)」になれるがゆえに強引に主役をやりだかる傾向があるのも、一国一城の主・投手的らしい。
そう考えると、自営業者の子が学級委員長だ○○委員だ学級組織の役や、将来指導者(教師やコーチ)になると投手出身監督ばりな展開になるかも知れない。