08/11/25 02:24:34 BigPomGw0
言うまでもないことだが、新幹線特需を狙った経済効果を掴み取るため
には中心街というより県そのもののポテンシャルを有機的に活用するこ
とが肝要だろう。熊本城や阿蘇のようなセオリーなスポットから、海側で
あれば天草、そして温泉であれば黒川以外にも山鹿、玉名、菊池、日奈久、
水俣・葦北など、熊本の自然観光における分布は広い。
出張などのビジネス特需については、支店や出張所の廃止が深刻な問題と
なっていないことと同じで、便利になったからといって特別増えることも
ない。ここに大きな期待はかけられない。
最近では大分県の大吊橋(九重町)の成功が目新しい。単なる高さと長さ
の日本一、というだけではなく、九酔渓という大自然と結合させているとこ
ろが巧妙だ。新緑・紅葉・積雪と、1年を通して九酔渓の景色が(何もせず
とも)変化してゆくため、その景色を見る手段として人々が吊橋に集客する。
季節ごとに訪れずとも、紅葉のシーズンには必ず訪れるという客層が必ず
いるわけで、数字がそれを証明している。なおかつ景色が素晴しいから口コミ
も手伝うという好循環。
修学旅行で行った場所にまた訪れたいかと聞かれると「まぁ当分はいいかな」
となるのが一般的。この辺りがリピーターを増やしつつ観光大県として深み
と成熟さを増してゆくことの難しさだろう。
本丸御殿で安心してはならない。県内市町村、それに民間の団体は"くまもと"
として今以上に1つにならなければならない。