09/08/03 22:35:00 xoNDK1l+0
●工場経済の先行きに暗雲
2009年3月の日銀短観業種別業況判断は、自動車が-92、電気機械が-69、鉄鋼が-65
など、◆北九州工業地帯の牽引業種が全業種中もっとも傷んでいることを示した。
1月の東芝北九州工場の事業移管、今回の旭硝子北九州工場の閉鎖に止まらず、
今後北九州では工場閉鎖や事業縮小が相次ぐ恐れがある。
2002年~2008年の景気拡大期に製造業の国内回帰が進んだ原因は二つあった。
一つは、円安バブル。各国通貨に対して異常な円安が進んだことで、国内工場が
相対的に価格競争力を持った。もう一つは、製造業派遣。国内においても人材を
使いたい時だけ使えるようになり、企業の雇用リスクが軽減された。
円安バブル修正で製造業の「海外流出」がふたたび始まっている。また、派遣切り
が世間の激しい非難を浴びて、企業は派遣社員の雇用に社会的・道義的リスクが
伴うことを知った。 *仮に再度円安に振れたとしても、製造業は国内で雇用を抱える
のを嫌い、国内立地を避けると言われている。
今回の不況は先行きに望みが持てないのがもっとも苦しい。製造業の海外流出は
企業業績が回復した後に本格化しそうだ。北九州市は工場誘致による経済活性化で
先の景気拡大期にそれなりの成功を収めたが、次の景気拡大期に同じ手は使えない。別の
手立てを考えなければ、長い冬の時代が待っている。
鉄冷えの街 北九州転職情報 その2
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