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日産自動車は2010年からミニバン「セレナ」を九州工場(福岡県苅田町)で生産する。
同工場にとって08年以来となる新型車。10年夏にも予定するセレナの全面改良に伴い、
日産車体湘南工場(神奈川県平塚市)から生産を移す。日産九州工場は輸出比率が
高い車種が多い。国内向けで月6000台程度の生産が見込めるセレナの移管により、
海外の市場動向に左右されにくい生産体制が構築できそうだ。
セレナは中型のミニバンで、九州工場で現在生産している車種の大きさに近い。
移管にあたって生産ラインの大規模な改造が必要ないとみられる。現行モデルの生産拠点
である日産車体湘南工場は09年末に予定する日産車体九州(福岡県苅田町)の稼働に伴い
順次縮小するため、九州工場にセレナ生産を移す。
日産九州工場の生産車種は「ムラーノ」など海外への輸出が多い。とくに北米向けの比率が
約4割と高く、北米の新車販売低迷の影響が直撃。09年度の生産台数は08年度比24%減の
27万3000台にとどまる計画だ。
セレナは09年1~6月に国内で3万3489台を販売した。日産の乗用車の中では小型車
「ノート」や「キューブ」などを上回る最も売れ筋の車種。月6000台程度の生産が見込める
セレナが加われば、日産九州工場にとって生産台数の底上げ効果は大きい。
日産は電気自動車と競合しない排気量2000cc前後の中・小型車でハイブリッド車の導入を
検討しており、セレナも候補車種の一つとみられる。日産は電気自動車を追浜工場
(神奈川県横須賀市)で生産する方針で、九州工場はエコカーの生産拠点としては出遅れていた。
セレナの移管により、九州工場がエコカーの生産拠点になる可能性も出てきそうだ。
URLリンク(www.nikkei.co.jp)