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●〆「2010年度財政破たん」 北九州市が見通し 経営方針素案 400億円収入不足
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北九州市が初めて策定する「市経営方針」の素案概要が5日、明らかに
なった。素案は、三位一体改革による地方交付税の大幅削減や市債残高の
増加で、2010年度に400億円程度の収入不足が発生し「何も対策を
講じなければ財政破たんに陥る」と明記。公共投資の「選択と集中」や「
行財政改革の断行」など4項目の「経営戦略」をまとめている。
市の06年度決算は、臨時財政対策債を含めた実質的な地方交付税の交
付額が前年度に比べて約142億円減少。逆に市債残高は約287億円増え、約9113
億円に膨れた。実質収支は約11億円の黒字だったものの、収入が減り借
金が増える傾向は、今後さらに進む見通しだ。
経営方針は、10年度の収入不足を400億円程度と予測。前市長時代
に策定された「経営基本計画」による職員削減や公共投資の7%削減を実
行しても、なお180億円足りず、企業倒産に当たる財政再建団体に転落する
可能性。