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[読売] バター風味食品香料、工場従業員に肺病多発…蘭研究チーム(2007年9月1日(土))
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【ワシントン=増満浩志】バター風味の食品用香料「ジアセチル」が、製造工場の従業員に重い肺の病気「閉塞
(へいそく)性細気管支炎」(BOS)を引き起こしていることを、ユトレヒト大(オランダ)などの研究チームが突き
止めた。
米国では、バター風味の香料を使う食品工場などで、BOS患者が多発している。ジアセチルは日本でも多用さ
れており、厚生労働省は「情報を集めた上で対応を検討したい」と話している。
研究チームは、2003年に閉鎖したオランダ国内のジアセチル製造工場の元従業員を追跡調査。生存者176
人の中から、本来はまれな病気であるBOSの患者が4人も見つかった。米胸部学会の専門誌「呼吸器・クリティ
カルケア医学」9月号に発表される。
BOSは、細気管支に慢性的な炎症が起き、肺機能が低下する病気。重症化すると肺移植が必要になる。米国
では00年以降、電子レンジ用ポップコーンやその香料などを製造する工場から40人以上の患者が報告されて
いる。
日本香料工業会によると、国内では42社が年間計1・6トン(05年)のジアセチルを使って香料を製造。防護マ
スク装着や換気などの自主対策を講じている。ただ、米国立労働安全衛生研究所は03年末、香料を扱う事業
所に対する勧告で、「防護マスクは、対策として(有効性が限られ)最も好ましくない」と指摘。設備の密閉による
揮発防止などに重点を置くよう求めている。
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…詳細は不明であるが、今後の報道を注視するように。