07/03/24 00:02:50 Vxtvn/QY0
本土人が沖縄人から嫌われる理由というのは、19世紀末に琉球を強引に日本に取り込んだ、いわゆる「琉球処分」に端を発するが、
その後、第二次大戦で沖縄が日本本土の捨て石として悲惨な地上戦の戦場にされたこと、そして戦後27年間に及ぶ米軍支配下に置かれたことなどが挙げられる。
とりわけ、すべての沖縄人を何らかの形で巻き込み犠牲を強いた沖縄戦は、決定的な対日不信感をアイデンティティーの中に植えつけた。
本土人はいわば戦犯なのである。
戦後60年を過ぎた今、この不信感は依然として消えず、沖縄人と本土人との間には深い溝ができてしまっている。
この不信感は特に、沖縄戦、米軍支配、復帰後のヤマト化と続いた、戦争から今日までの激動期を体験した沖縄人には、当然のことながら、ぬぐい難いものがある。
沖縄人の多くはこれまでこのような体験から、本土人に対して敬遠、嫌悪、拒絶の姿勢を示してきたといえる。
沖縄人が持つ他県にはない独特のアイデンティティーとは、つまり、日本本土を客観視し、日本本土との対峙関係を維持しようと努めていることともいえなくない。