10/05/21 09:41:00
決して買わない週刊少年ジャ○プを読んで、しばらくしたら真新しい商品を適当に掴んでレジへと向かう。ぼくのコンビニ内での行動はルーティン化していた。
「二百六十円になります」
財布の中を見たぼくは、自分が大きな失態を犯したことを認識した。財布には十円玉が存在していない。五円玉と一円玉を集めても、合わせて九円にしかならない。
「三百円お預かりいたします」
ぼくはライオンに捕食されている我が子を見捨てるシマウマのような断腸の思いで百円玉を三枚、若い女性店員の手のひらへ差し出した。