10/05/26 18:11:35
ガギグゲゴを使って10分ぐらいで適当に格闘シーンを書いてみよう!
青年の顎に、巨漢が振り上げた拳が迫り―
ガッ!
青年の身体は鈍い音と共に後ろへ飛び、背中からレンガの壁へと叩きつけられた。
「俺に勝てない程度の力では、首領に勝つことは出来ん。出直せ」
壁に力なくもたれかかる青年を一瞥し、背を向ける巨漢。
「……待てよ」
巨漢がゆっくりと振り返り、足を震わせながら立ち上がる青年を見やる。
「もういい。今日は休め」
「うるせぇ……。ここからが勝負だ……」
手の甲で血の滴る口元を拭う青年。
「一日も早く、あんたに勝てないと駄目なんだよ! アイツが待っているんだ!」
叫び、駆け出す。瞬きの間に巨漢の懐へと入り、ギッ! と歯を食いしばる。
そして、グッ! と握り締めたその拳を巨漢の脇腹へと―
「遅い」
巨漢はこともなげに青年を蹴り飛ばす。青年はそのまま地面へと崩れた。
「……ぐ、ゲッ! ゲホッ!」
「勇んだところで、勝てなければ犬死だ。今日は休め」
腹を押さえ呻く青年の首もとめがけて、巨漢は腕を振り下ろした。
……ゴッ!