09/11/07 03:25:56
日が変わって、文学界最新号の紹介がHPに載ったね。
奥田さんは綺麗な方だ。合原君はバッテリーに出てきそうな感じの、たぶん学校で
小説賞受賞したって言ったら周りから「え、お前小説書いてたんだ」っていわれそうな
感じの子。
奥田さんのほうは受賞に異論がないというくらいに巧い。文章のリズムを知っていらっ
しゃる。また、冒頭の分娩の描写がリアルというか、実に生々しく、せまってくる。すぐに
でも全文読んでみたい……し、さらりと読めてしまうだろう。
合原君のほうは、冒頭が敬体で書かれていて、にくいなぁ、と思った。にくくて、ちょっと
ひやっとした。
もしも全編、敬体で書かれていて、それで花村氏と松浦女史が奨励賞をあげたのなら
問題だと思った。敬体って相手の本質をつかめなくするから。それなりに「お上品」に仕
上げることができるし、うまそうと錯覚させやすい。
でも、それは二枚目で杞憂に終わる。
敬体から常体への変化に、自分は一行空きを入れるなりするけど、これは個人の問題。
二頁目ラストの表現が金原ひとみ著「AMEBIC」の錯文をにおわせていて心配だけど期
待は大。
あと、個人的に好きな羽田氏が創作を書いているので、早々に明後日(地方なので並ぶの
が遅い)文学界、買ってきます。