09/11/03 17:47:37
文壇は昔からサロンでした。縁故、情実が公然とまかり通り、それは今も変わりません。
でも現在までに大きく変化したものがあります。大衆の地位です。
かつて大衆は文壇の大先生方がつむぐ作品をおしいただき
ありがたく拝読するだけの存在でした。
今の大衆は豊富な情報を握り、発信し、使いこなしています。
消費者の立場で厳しい批判もためらわずに行います。
しかも昨今(島田雅彦さんを筆頭に)の純文学作家は大衆よりも人生経験が圧倒的に乏しい。
勤労や双方向の恋愛経験すらない者が痩せた脳内でこねくりまわした作品は説得力を持ち得ず
映画や漫画やゲームなど多様な媒体で気鋭のクリエーターが展開する意欲作に全く太刀打ちできません。