10/02/01 03:18:38
>>378
つまらん者ですが口出し失礼します。
最後のパラグラフの意図はなんとなく解る気がする。間接話法は試験では微妙かもしれないけど、締め方としてアリっちゃアリだと思う。
何よりも、具体的に情景を起こしたのは凄いなーと。
ただ全体的に、幾分唐突っぽいかも。
この路線ならこんな風にしては?
↓
一行のうちに、しいの姿は見えなかった。代わりに行く手の叢がかき分けられている。
空気は暮れの気配を孕み始め、森が帰途に落とす影は濃い。先行しているのであろう仲間が均した道を頼りに、ジャンクは姫を連れて慎重に進んだ。無事に彼女を送り届けるまでが仕事だ。
不意に視界が晴れた。丘を越えたところで木々の間は疎になり、一同の目の前に光の帯が飛びこんできた。遠くの山並みが纏う雪が遥かな距離を越えて、夕陽の照り返しを辺りに振り撒いているのだ。
とりわけ見晴らしのいい一角で、しいが膝を抱えていた。ゆっくりと仲間たちを振り返る。
「遅いよ」
金色の輝きの只中で、口を尖らせる。
そして微笑んだ。―もうすぐね。早く帰ってゆっくりしましょ。
↑ただこれだと書き過ぎ、作り過ぎかな。
あくまでも外野の一案なんで、気に障ったらごめん。