10/01/28 09:31:49
>>55 (承前)
これで前衛は三対三。
しかし、ジャンクたちの側は、オマエラのエレメント銃に加え、不知火の氷の矢が盗賊たちに突き刺さる。
剣を持った山賊はアルファの長剣を辛うじて受け流したが、アルファは振り抜いた剣を無理やり力で返してさらに二撃目とする。
剣技ではない、力なのだ。二撃目は、深々と盗賊の脇腹に食い込んだ。
意外と近くにいたのか、四人目の盗賊が、長い根を持って駆け込んできた。
再び、三対三。いや、六対三。
長い根の男を頭目とみて、折才は自ら進んで迎え撃つ。
一撃で倒せるほど、生易しい相手ではない。
しかし、根を左手で払いながら、体を回して繰り出した右の裏拳が見事に決まる。
そのとき、窓から五人目が、ナイフを持って飛び込んできた。
オマエラたちと同じ不意打ちを仕掛けてきたのだ。
しかし、姫のそばで警戒していたジャンクに鞭で足をからめとられ、着地することもできず、無様に床に叩きつけられる。
状況は有利だ。戦斧の男は緑山のメイスが肩にめり込んで、もはや動けない。
槍の男は、アルファの剣に切り伏せられた。
長い根の男は、折才のさらなる追撃を受けて、のたうち回っている。
その状況で立ち上がったナイフの男は、降伏するしかなかった。