【アスキー】電撃小説大賞Part86【メディアワークス】at BUN
【アスキー】電撃小説大賞Part86【メディアワークス】 - 暇つぶし2ch608:名無し物書き@推敲中?
09/10/19 03:17:43
ある兄弟が夏休みに祖父母の住む田舎を訪れた。
田舎は兄弟が住んでいた都市よりも栄えていないものの、子供にとってはカブトムシやクワガタと言った昆虫の宝庫で兄弟は夕暮れまで遊んでいた。
そろそろ夏休みも終わりに近づいてきた頃、二人は祖父母の家で宿題に追われていた。
そろそろ机に向かうのも飽きてきた頃に、窓から外の景色を眺めた二人の目に飛び込んできたのは、田んぼで「くねくね」としか表現できない奇妙な動きをする白い人影のようなものだった。
二人は案山子を見間違えたのだろうかと思ったが案山子が立っていない場所でそれは「くねくね」と動いているようだ。
兄が双眼鏡を持ち出して、それを注視する。
弟は自分にも見せてもらいたいと兄に訴えるも、兄はうつろな表情で双眼鏡を離さない。
弟は仕方ないので兄にあれが何だったのかを聞く。
兄は「わカラナイほうがいイ……」と抑揚なく弟に言った。
その顔には理性がなく、へらへらとした笑顔を貼り付けていた。
祖父母が帰ってきて兄の異変に気付くと即座に窓を閉め、弟だけが家に帰されることになる。
兄はもうずっとあのままだと言うのだ。
弟は両親とともに家路を急ぐ中で、「なぜこんなことになったのか」と考えた。
「兄ちゃんがあんなことになったのはあれを見たからだ」と、兄が持っていた双眼鏡で景色を眺めた。
その時、弟は


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