09/07/18 14:13:57
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午後に私は書斎の窓から見えてきたものがあったのでそれに対して以下の答弁をおこなった。
「違います、私はそんな者ではないです」
__しかしそれは聴こえてくる。俗に言う幻聴だ。
「ごほおうびは嫁だ。おまえに嫁さんくれてやるのだ。だからなんおだ」
??いったい?? 一体全体、まるで理解できなかった。
だいたいが俺は女にはもてる「私のひもになって」という女があとをたたない、無下に断るのもなんだが、
俺は硬派だもんで、すぐ断る。
「おまえのヒモ? なめてんじゃねえぞ! 俺は将来の富豪なんだ、馬鹿が!」一喝だよそんなもん。
だいたいが、俺に見合う女はクレオパトラかマリー・アントワネットか、人類史上数えるほどしかいないんだ。
だからね、俺は、
「おまえみたいなもんが俺と付き合おうなんざ、5年はええんだよ」つって、
__幻聴との対話なんだが__
庭に出て芋なんか焼いて、食ってる。焼き芋だよ。石焼き芋。
ガソリンぶっかけて石暖めて、芋をふかすんだが、それしてっと隣にすんでる糞ばばあが、出てきやがって、
「石焼芋ですか? わたし、石やきいも大好きでしてね。いっこくれませんか?」
俺も芋にそんなこだわってねえよ、年寄りにだってやさしくしてえし、
「幸福実現党にいれるならやるよ」
婆さんにんまりして、
「はは。若いのに関心ですねえ。わたしはゆわれなくても幸福実現党に投票するつもりでしたよ。
いやはや。若いお方なのになにがホンモノでなにがニセモノかよくわかっておられますなあ」て、
やけに感心してきて、そんで一緒に投票日に投票する約束しちまった。