08/11/25 01:31:53
>>178
これは！というオチが見付からないまま強引に完結に持ち込んだ作品だね。
途中にもグロテスクと美を融合させようとして失敗している部分が多々認められる。
『自分は他人とは違う部分に美を発見できる特別な人間なんだ』
という、厨二病的な自己満足感が作品に漂っている。
そういった『大人になりきれない』ような人間にとっては共感を抱けるのかも知れない。
自分が持っているものをいかに最大公約数の中に放り込んで、その中に特別なものを出して行くのがプロの作家。
この作品には最小公倍数の中で共感してくれる人が見付かれば良いという意識だけが見える。
文学的な表現を目指すにも語彙があまりにも不足している。
広辞苑を開かないと意味が分からない言葉を使用している時点で『人に読ませる』という意識に欠けている。
本当に上級者で、人に読ませる事を意識しているならばもっと分かりやすい表現をするべき。
閉じた世界の中だけで絶賛を求めたいのならばネット小説をしているのは正しいのかもしれないね。
少なくとも、世間に出れば粗だけを見られるのがオチだと思う。
こういう風に、作品ってのは褒めようと思えば褒めれるし、貶そうと思えばどんな風にでも貶せるもんだよ。
評価がどっちに転ぶかは評者次第。
ライトな読み心地を巧いと感じる読者も居れば、難しい技法を使用していないと認められない人種も居る。
その価値観の相違を認められないのが一番愚かな人間のする事だよ。