08/09/09 21:25:53
無産市民は稼ぎのすべてを消費に回すんだよ。
中産市民は稼ぎの半分を投資に回す。
10年後、あるいは一世代後には資本の差といったらえらい違いなわけで。
これは読み手、書き手も同じで、文字の経験の仕方が、消費傾向(なぐさめ)か、投資傾向(学び)かどちらに向いてるかで、年月とともにどえらい違いになるだろう。
ネットの発達もよし悪しで、消費(なぐさめ)が容易に遂行できるようになった。
作家志望とかでも、ネットのサークルに入って人間関係して三年、たまーに前作以下の手抜き作を上げ、ロビイングでためにならん同情票を獲得し、記念受験ならぬ記念公募して、なにか有意義なことをしている気になって。
彼らは、五年後も同じことをやっているだろう。文字の経験を、うさ晴らしや現実逃避のためにすべて消費しているからね。
これは出版界にも言えることだろう。馬子にも衣装と、使い捨てにするつもりの海千山千の新人に賞をおっかぶせ、どっかで見たような作品を書かせて数うちゃ当ると、
消費されるためだけの小説ばかり出してたら、20年後には、日本の小説は水準が下がって、たとえば外国にはまったく売れないものになるだろう。
「いらないものが多過ぎる」。