きらら携帯メール小説30at BUN
きらら携帯メール小説30 - 暇つぶし2ch2:名無し物書き@推敲中?
08/09/03 20:00:48
応募から発表までのおおよそのスケジュール

 毎月20日締切(12月のみ10日締切)
   ↓
 月末(または次月初週)頃、最終選考対象作30篇がメルマガにて発表
     (※メルマガの配信は月曜19時が基本)
   ↓
 12日頃までに当選者(月間賞&佳作)に編集部からメールで連絡
   ↓
 15~18日頃のメルマガで、当選者の発表
   ↓
 20日(多少前後することあり)のWEBきららで当選作全ての発表
 (「きらら」誌上では、月間賞のみ掲載。佳作はタイトルと作者名が掲載)

当選したときのおおまかな流れ

最終残り→連絡なし
佳作、月間賞
 編集に電話するようにというメールが来る
 →電話する
 →電話代があるのでかけなおしますといわれる
 →速攻折り返し電話が来るので、本名、住所を教える。この時、多少編集さんとお話できる
  場合によっては校正の確認がある(あきらかな誤字だと勝手に直されている)
・冊子「きらら」が送られてくる
・図書カード(月間賞の場合小為替で賞金)が送られてくる
・月間賞受賞した場合、グランプリ発表時にも冊子「きらら」が送られてくる

3:名無し物書き@推敲中?
08/09/03 20:02:21
携帯メール小説とは別に長編小説の賞も随時募集中
「きらら」文学賞
ジャンル
恋愛小説、青春小説、家族小説など。ただし、書き下ろしの未発表作品に限る。
原稿枚数
400字詰め原稿用紙換算で300枚以上800枚まで(枚数厳守)。
細かいことはこちら↓
URLリンク(www.quilala.jp)

4:名無し物書き@推敲中?
08/09/03 20:13:35
>>1
スレ立て乙です!

5:名無し物書き@推敲中?
08/09/03 20:15:11
前スレ999、PN変えた人だったか。カスって言ってすまんかった。てっきり誰かを貶めようとしてるのかと思ったんだ。

6:名無し物書き@推敲中?
08/09/03 20:17:15
スレ立て乙
えらくシンプルなスレタイだなw

7:名無し物書き@推敲中?
08/09/03 20:22:39
5さんへ。よかったです。ちょっと泣きそうでした。というか、泣きました。
くどいですが、1メートル走っていうのは、
本物の作家でない僕が月間賞とれるのって、才能ないのにそれをごまかせているからだ、
って思うんです。もし機会があれば、穂村弘と寺田克也の「車掌」収録、
「珈琲ビートル」を読んでください。数え間違いでなければ、
1001字の作品です。「本物は違うなあ」などと憧れています。

8:名無し物書き@推敲中?
08/09/03 20:32:33
>>1
乙でした!

9:名無し物書き@推敲中?
08/09/03 20:43:57
>>7
ほんとにごめんね。ちなみに一メートル走云々にレスしたのは俺ではないよ。

その作家の作品、機会があれば読むよ。佐藤氏や盛田氏の1000字小説読んでいても、ああプロだなって思うよ。

10:名無し物書き@推敲中?
08/09/03 22:19:54
ヌレ立て乙

さあ今宵もトゥナイトな夜やで!!

11:名無し物書き@推敲中?
08/09/04 08:15:35
[sage]
>>1 乙!
今月出した。最終までは行けると思う。

12:名無し物書き@推敲中?
08/09/04 11:14:42
俺も出した
今月分はわりと自信あるだけに、落ちると辛いな

13:名無し物書き@推敲中?
08/09/04 11:14:54
ぎりぎりまで推敲しようよ……。何作も書いてから選ぼうよ……。

14:名無し物書き@推敲中?
08/09/04 11:23:33
ひとそれぞれ!(`・ω・´)

15:名無し物書き@推敲中?
08/09/04 12:24:45
>>1
ありがとう。

>>11
「sage」はメール欄に書くといいよ。

ところで、ツマベニちゃんはどうなったのかひそかに気になってる俺。
ぶっ飛びじゃないけど、あれ良かった。俺も好きだ。
もし落ちてたらまた貼って欲しい。
いや、落ちてることを願ってるわけじゃないよw

16:名無し物書き@推敲中?
08/09/04 13:27:06
>>15
教えてくれてありがとう。これでいいのかな? 慣れてないんだ。

>>13
今月は調子良くて、2作書いたんだ。もう1作は来月のストックにするよ。

17:名無し物書き@推敲中?
08/09/04 13:30:39
[]が二重にw

18:sage
08/09/04 13:35:09
sage

19:名無し物書き@推敲中?
08/09/04 16:31:16
>>16
カッコはいらない。
ただシンプルに半角で sage とだけ書けばいい。


20:名無し物書き@推敲中?
08/09/04 16:51:56
そうそう、かっこつけるな!ってこと

21:名無し物書き@推敲中?
08/09/04 17:05:32
>>20
上手いけど寒いなw
俺は好きだがw

22:名無し物書き@推敲中?
08/09/04 18:16:59
家に帰ったらボツッた作品投下しようかどうしようか……


受賞者の年齢平均からして、きららは俺みたいなもんはお呼びでないのかと思ってしまう

23:名無し物書き@推敲中?
08/09/04 22:51:11
年を取りすぎって意味なら、酷なようだがどの賞でも似たようなもん
でも実力がかなりあればなんとかなるから気にするな
若すぎって意味なら、そんなこと関係ない

24:名無し物書き@推敲中?
08/09/05 01:10:15
>>22
年齢は関係ないと思うけどなぁ……
80歳とかだと、「おお、ケータイメール使えるのか!!」とびっくりするかもしれないが、
(うちのかあちゃんは50代だが満足に使えてないし)
小説を書いてること自体は、別に驚かない。

9歳とかだったら、もっとびっくりするが……
でも、「がんばれ小学生」とやっぱり思うだけ。

是非投下を。

25:名無し物書き@推敲中?
08/09/05 01:41:30
>>19だが。

>>20
不覚にも笑った。なんだか悔しい。

26:名無し物書き@推敲中?
08/09/05 02:23:56
そういやギャグセンスある作品も好きだな
佳作に多い

27:名無し物書き@推敲中?
08/09/05 11:01:35
俺も初投稿で今回落ちたよ、涙目
落ちた奴はもうダメって分かってるわけだから晒さないけど(別に晒しても恥ずかしくも何ともないけど)
その後書いた奴晒したいのだが、問題はないだろうか

28:名無し物書き@推敲中?
08/09/05 11:18:50
>>27
別に問題はないと思うけど、ここで晒した奴を投稿するのは問題があるかもよ?
「未発表に限る」という応募規定に触れる可能性があると思う。
(前スレでそんな議論があった)

投稿予定のないものなら、もちろん歓迎。待ってるよ。

29:名無し物書き@推敲中?
08/09/05 15:07:17
投稿する予定のものは投下しないほうがいいな

30:名無し物書き@推敲中?
08/09/05 19:35:48
投稿予定はないよ

「ウェスタ」
ここはウェスタと呼ばれる。見渡す限りの廃棄物の大地だ。
どれだけ歩き回っても、目を凝らして遠くを見ても、彼方までスクラップが視界を埋め尽くす。
ウェスタには終わりがない、今まで、端にたどり着いたという人も聞いたことがない。
スクラップの大地を掘っていっても、永遠に地面にはたどりつかない。
昨日はテトラポットの錆びた骨組みの下、一昨日はボンネットがつぶれたフォルクスワーゲンの車内で眠った。
自動車やバイクの歪に折れ曲がった塊を越え、割れた液晶と電子基盤の海を渡り、ゴミの丘に上る。
ガスや塵で空気は濁り、遠くの景色はぼやけて見えない。
見上げた太陽は煤けて汚く、灰色にくすんでいる。地平線は2キロ先、
だがそこですらゴミとスクラップの大地が途切れなく続いている。
僕の財産は、ぼろぼろの作業パンツに、千切れたウィンドブレーカ、
雨水を貯めたペットボトルとリュックサック、今一番欲しいのは、双眼鏡と消毒液だ。
僕は丘を降りる、錆びた金属部品の丘は、とても歩きにくい。
食事の時間だ、スプリングの飛び出たマットレスに座ると、リュックから賞味期限切れの乾燥スープを取り出す、
錆びた缶詰に水と一緒に放り込み、冷たいままのスープを飲んだ。
僅かに鉄の味がする。

31:名無し物書き@推敲中?
08/09/05 19:37:22
少し歩くと周りのスクラップの種類も変わっていく。
脇に捨てられたドラム缶に、雨水が溜まっていた。僕はペットボトルを取り出して、水を補給する。
錆び付いた自販機を見つけた、蹴ってみると缶が出てきた、拾い上げると破裂した。
人の身長ほどの広さのある巨大なパイプが、錆びた金属部品の山に埋まっているのに気付いた。
いい寝床になりそうだった、中を覗くと、まだ髪の毛がベッタリと張り付いた骸骨が座っていた。
僕は諦めて歩き出す、ああいうのは苦手なのだ。
僕はどこまでも歩いていく。僕は果てしないウェスタの果てを目指す。
いくら見えないといっても終わりはあるはずだ。
5時間ほど歩くと、くすんだ太陽が雲に隠れ始めた。
急いで雨を凌げる場所を探す、辺りを見回し、車のスクラップを見つけると、小雨のなか荷物を抱えて走っていく。
僕は愕然とした。
飛び込んだスクラップはボンネットのつぶれたフォルクスワーゲン、一昨日の寝床だった。
僕が今一番欲しいのは、双眼鏡と消毒液とコンパスだ。

32:名無し物書き@推敲中?
08/09/05 21:21:59
ウェスタのネーミングはwasterからきてる?
内容は俺は面白いと思うが、文章が画一的かなと思う

33:名無し物書き@推敲中?
08/09/05 21:34:16
>>30-31
今までに投下された作品の中では、かなり興味を惹かれた作品。俺、この手の好きだよ。
ただ、その締め括り方は受け入れがたいな。起承転結の転にもう少し波乱があれば、その終わり方でも納得できるかもしれんけど。文章は>>31と同じ意見かな。

34:名無し物書き@推敲中?
08/09/06 00:01:01
>>30-31
これだけではプロットに見える。ここから、文章をどのように練るかとか、
廃墟にリアリティを持たせるにはどうするかとか、話の流れを滑らかにするには
どうするかとか、詰めていかなきゃいけないと思う。

「廃棄物だらけの場所をうろうろする」ということはわかるけど、ちりばめられた小物が
「こういう感じなら雰囲気が出るだろう」と安易に考えて配置されたように見える。

>錆びた金属部品の丘は、とても歩きにくい。
殺伐とした世界を書いているのに、歩きにくい、で済まされると、急にのほほんとした
場所に見えてくる。
>食事の時間だ、スプリングの飛び出たマットレスに座ると、
食事の時間になった途端都合よくマットレスを見つけたの?
>ガスや塵で空気は濁り、遠くの景色はぼやけて見えない。 
>今一番欲しいのは、双眼鏡と消毒液だ。
双眼鏡があっても空気が濁っていて遠くは見えないのでは?
>蹴ってみると缶が出てきた、拾い上げると破裂した。
怪我しなかった? 消毒液を欲しがってるからもともと怪我してるのかな。
それにしてはあまり切迫感がない>「とても歩きにくい」「ああいうのは苦手なのだ」
あと文章は細かく突っ込むとキリがないけど、普通なら句点で終わるところを読点で続ける
狙いがわからなかった。読みづらく、締まりが悪くなる。

35:名無し物書き@推敲中?
08/09/06 00:28:22
>>30-31
前スレの「ツマベニ」も良かったが、こっちはそれを凌ぐ傑作と思う。完成されてる。
過去に月間賞をとった作品です、って言われたら普通に納得できる。
これを投稿しないって何なの? 才能ない人をおちょくってるの?
下手っぴな作品を読んでニヤニヤするのが楽しいのに……スゲー落ち込んだ。

36:名無し物書き@推敲中?
08/09/06 00:58:21
>>30-31

冒頭一行目から引き込まれて、ワクワクしながら読んだ。
……のだけど、あれ……? これだけ?
風景の描写だけで終わっちゃうの?
もったいないなぁ。。。
せっかくこれだけ魅力的な舞台を作り上げたのに。

陳腐な物語や、背景説明を排除したのは、いいと思う。
「場」にこれだけの魅力があれば、変に作ったドラマはいらない。

でも、この小説には、音も温度もにおいも味も触感もない。
主人公の声も、呼吸も、体臭も、心音も一切感じられない。
これじゃあ、小説にはならないよ。

「双眼鏡と消毒液とコンパス」を手に入れたら、主人公はどういう行動に出るのか。
それを本文で説明する必要はないけれど、読者に想像はさせなければ。
すごく面白いものができるはずだったのに、「へえ、そうなんだ」で終わっちゃってる。
実にもったいない。

とはいえ、これは応募原稿ではない、とのことだから、たぶん習作なんだよね。
次回は完成したものを待ってるよ。

37:名無し物書き@推敲中?
08/09/06 01:27:33
「フィメール」
 
 美しい女がいた。全身に生えた白い毛は風を受けてたゆたい陽の光を浴びて煌めく。
人々はその体毛をアヌデュヴの雪毛よりも白くて細いと褒めたたえた。
彼女につき従う出目のせむし男ハッシは、彼女が身をよじる度に落ちる毛を拾い集めて、自分のあご髭に結びつけるのを日課とする。
 アヌデュヴは乱獲がたたり、毛皮が市場に出回ることは殆どない。
商人たちは考える。では、あの美しい女ならどうだろう。ハッシのあごにぶら下がる白い雪洞は、小柄な体躯と同じくらいの大きさになっている。
それでも前を歩く女の白い体毛は、量と輝きを少しも失っていない。
 商人たちはハッシを交渉の席に招く。―その白い髭はアヌデュヴ百羽分にも相当するよ。
それに、どうもあんたの女房の毛は、あとからあとから生えてくる様子だね。
 ハッシは利に聡い男だったのですぐに商人たちの言い分を理解した。
妻をどのように説得すればいいか思案したが、寝ている間に勝手に剃ってしまうしかないとすぐに結論付けた。
 その日の晩、寝息を立てる妻に忍びより、下腹部の毛を大きな鋏で刈りとった。
 目覚めた女は、ひんやりとする下腹を不思議そうになでた。
女は耳が聞こえず言葉を持たなかったので、鳥のようにくぅと鳴いた。

38:名無し物書き@推敲中?
08/09/06 01:28:31
 誰もが注目したのが、女の下腹部にもう一度あの美しい白毛が生えてくるかどうか。
 しかし、どれだけ待っても、女の手の隙間からは剥きたてのゆで卵みたいに艶々とした肌が見えるばかりだった。
 商人たちは雨乞いでもするように天を仰いだ。
 商人たちは、女とハッシをよってたかって打ちすえ、毛をすべてむしってしまった。
白い毛の多くは、血に濡れてしまったので、川に流された。
ハッシの髭に絡みついた毛は丁寧にほぐされ、女の残りの毛と一緒にアヌデュヴ二百羽分の金に代えられた。
 女の体毛は、靴下や、首巻、手袋、帽子、ボレロに編まれて散らばり、人々を暖めた。
 ハッシは死んだが、女は生きながらえた。白い毛をすべて失ったが、しばらくすると頭部と股の付け根、脇の下などに黒々とした毛が生えてきた。
 白磁のような肌を露わに、黒髪の先端が指し示すままに、女は歩き続ける。
 誘われるままに異国の男たちとまぐわった。次の冬を越せずに女は死んだが、特別な扱いは受けず、朽ち果てて土へと戻った。
 死ぬ間際に産み落とした赤ん坊の体には毛がまったく生えてこなかった。
 誰かが、どこかから持ってきた真っ白な産着で、毛のない赤ん坊を包んだ。

39:名無し物書き@推敲中?
08/09/06 01:30:30

あ、30選止まりの作品です。もしよければご感想お願いします

40:名無し物書き@推敲中?
08/09/06 01:55:16
>>23-24
22だけど、俺は10代後半です
なんというか、受賞作とかでいいと思った作品からは多くの経験に基づいたようなものや、安定した力というものを感じて・・・
これは文章書き始めて1年もたってないぺーぺーじゃどうも渡り合えそうにないなと。

投下しようと思ったけど、先客がいるみたいなんで明日くらいに様子見て投下してみるよ

41:名無し物書き@推敲中?
08/09/06 02:13:13
>>37-38
うーん、なんだろう。
魅力はあるのだけれど、何かが過剰で、何かが足りない。

豊富な言葉数が費やされているわりに、女の持つ毛の感触が、
生々しさを持って伝わってこない。

「アヌデュヴの雪毛よりも白くて細い」という人々の言葉は、
どのぐらいの感嘆を含んだものなのだろう。
物語の流れからして、「たいそう希少で、上質なもの」であることは判るが、
それがこの世界では、どのような価値を持つものなのか?

前半部分を読むと、「ダイヤモンドのようなもの」を想像させる。
つまり、趣味性の高い、一部の貴族だけが身につけられるようなもの。
でも、後半部分を読むと、民間人にとっての「生活必需品」のように読める。

前者ならば、人々の欲望にギラついた卑しさを示す描写が足りないし、
後者ならば、例えば「これで赤ん坊が冬を越せる」といった切実な声が聞こえてこない。

そういう「生々しい呼吸やにおい」のようなものが全然伝わってこないから、
ハッシと女が殺されたシーンがまるで盛り上がらず、
ラストシーンも取ってつけたような感じに見える。

>>36を書いたのも自分なのだけれど、>>30-31と同質のもの足りなさを感じた。
舞台や道具立てはすごくいいのに、ドラマがなく、感動がない。
あらすじだけを先に聞いちゃった感じ。

42:名無し物書き@推敲中?
08/09/06 03:02:58
>>40
ときどき10代が受賞してる。
経験とかそういうのも大事だろうが
それだけじゃないし、おまいにも
十数年の経験があるだろ。
しかも、30代以上にはない柔軟さもあるはずだ。
気が付いてないかもしれんが。
だめだと思う前に、やってみれ!
あきらめないでしつこくなw
だめだったら次を書けばいいんだ。
チャンスは毎月だぞ。
がんばれ!

43:名無し物書き@推敲中?
08/09/06 11:43:14
>>40
以前、間違って覗いてしまったスレに驚く文章を見つけた。
明らかに十代のひとが書いた文章だ。わたしには、こんな文章は書けない。
瑞々しい感性とは、こういうことをいうんんだろうなあ、と思った。
小説の一部を晒したようだ。晒したのだから、ここに転載しても
問題ないと思う。以下、その文章です。

『世界を切り裂く』
映画館で働くことが決まりバスで駅まで帰った。
緊張の後の倦怠感が瞼と二の腕から広がりやがて全身を覆う前に
俺は耳にイアフォンを宛がいプレイヤーの電源をオンにする。
聴きなれたベースラインが脳内を縦走する。
やがてバスが到着し四人程の女子高生に続いて乗り込んだ。
Nothingのスペルについての議論を千切るように
ディストーションのかかったギターが散る。
世界が切り裂かれていくイメージを最大限の破壊衝動を乗せて思い描く。
途中のバス停で老婆が降り再び出発し出した車内で俺は
小銭が無いことに気付き百円玉を握って両替機へ歩んだ。
百円玉を運転席左横の両替機へ入れる。五十円が一枚と十円玉が五枚
小銭独特の金色の音を鳴らして落ちてくる。

44:名無し物書き@推敲中?
08/09/06 11:45:01
≪続き≫
座席に戻ろうとするとバスが道路の隅に止まり
俺は急のブレーキに前のめりになる。運転手が此方を見ている。
歳は五十程だろうか。暑い皺のある皮膚に油が載っている。
粘っこい厭な顔付きだ。獲物を追う魔獣のようなドラムのフィルインが来る。
運転手が工場で汚物処理をする係員のような目で俺を見ながら言う。
貴方何してるかわかってんの車内放送聴いてないでしょねえ貴方聴いてんの。
悲鳴に近いヴォーカルの甲高い叫びが両耳から脳を一斉に突付き始める。
ねえたいへんなことになるんですよわかってんの私が言ってること
わかってんの貴方何してんの。悲鳴が途切れる。
はいすみません申し訳ないですはいわかりました気をつけます
はいわかってます申し訳ないはい。俺は座席に戻る。
後ろの女子高生が蔑みに近い囁きを交わす。
俺は再びギターの歪みとピアノの連なりで世界を切り裂くイメージを思い描く。
できるだけ強く思い描く。

From ぶっ飛び


45:30,31
08/09/06 13:23:53
>>32-36
wasteから適当に考えた題なんだけどwasterって語もあるんだね

大体みんなが言ってることは納得出来る、
もうちょっと有機的(例えば自分の疲労、体臭、怪我)に描いて、それを情景と結びつける
(錆びた鉄板を踏み抜いて足を切った、オイルまみれの指でスープを混ぜた)とか入れて
オチとしては、破傷風で足が腐るとか、果てにたどり着いたがその先は原油まみれの海だったとか
「人間」の廃棄物(死体)の山と出会うとか
どうだろう?
文章は長さが単一なのが単調に見せてるっぽいね

46:名無し物書き@推敲中?
08/09/06 13:49:03
>>15
ツマベニ作者です。気にかけてくださって、ありがとうございます。
またもや落ちてしまいました(笑)。
お言葉に甘えて、落選作を貼らせていただきます。
もしよろしければ、ご感想・ご批評をお聞かせくださいませ。

『雨の旅』

街で雨男と出会った。なんだか離れがたくなり、そのまま一緒に旅に出た。
行く先々で雨が降る。さんささんさ、ざあざあ、ぴちゃぴた、しとしたり。雨はまんべんなく世界を濡らす。
「哀しくなること、ない?」水たまりの輪っかを眺めながら、聞いてみた。
「哀しい?」雨男は前髪から滴る雨粒を見ながら言う。雨男は傘を持たない。どのみち濡れるなら、いっそぐしょぬれのほうが気持ちいい、と言う。
「太陽に見放された人生について、とか」
「てるてるぼうずにだって、それなりの悩みはあるよ」
「日焼け止め代が馬鹿にならない、とか?」
「脳天気だと思われる、とか」
 とかとか。雨男は楽しそうに拍子をつけて繰り返す。
「どんな運命の持ち主でも、それなりの悩みはあるだろうよ」
「それなりの楽しみも?」
「うん。それなりの楽しみも」
「雨男の楽しみって、なに」
「なんだろうな」
ぴたぴた、ぽちゃぽちゃ、たりりたん。
「リズミカルなとこ、とか?」
 うん。
「風情がある、とか?」
 うん。
「なにより雨は、ふらりとやってきて、いつかはやむのがいい。僕の上にはいつでも降ってるけど、この雨だってじきにやむんだぜ」
ふうん。そういうもの。
「そろそろ宿に行こうよ。君は雨慣れしてないから、風邪をひくよ」
 うん。

47:名無し物書き@推敲中?
08/09/06 13:50:01
雨男が選んだ宿は、懐かしい黴の匂いのする小さな日本家屋だった。
桧の湯船でゆったりと足を伸ばして、こわばった指をもんでいると、雨男が入ってきた。
「一緒に入っていい?」
「いいわよ」
途端に拡散した湯気が集まって雨になり、やわらかな音を立てはじめる。
ぱたぽた、ぴたぴちゃ。髪に肩に膝小僧に、雨は甘く降り注ぐ。雨男は私の乳房に流れた雫を舌ですくい、ちゅ、と軽い音を立てる。くすぐったい。身をよじって、くつくつ笑う。雨は私の中心部までしみとおり、あたたかく満たす。
「気持ちいい」雨男の耳を舌でたどると、淡い春雨の味がした。
「ずっとこうしていたい」首筋にきゅうきゅう巻きつきながら、言ってみる。
「雨はいつかやむよ」
あっ。
 背中を撫ぜられて、高い声が出た。ちゃぷたぷと湯が揺れる。雨はますます甘みを増し、私はますますなめらかになる。
「行ってしまうの?」
「じきにね。雨は通り過ぎるものだから」
「でも、また…」
 うん。
 それきり雨男は黙った。
雨はあまやかに私の皮膚の表面を滑り続ける。

48:名無し物書き@推敲中?
08/09/06 14:32:28
「ツマベニ」さん。こんにちは。
これ、いいですね。わたしと感性がぴったんこ。
1000字だから、落選したんですよ、きっと。

>途端に拡散した湯気が集まって雨になり

ここから最後までは、秀逸だと思います。独特な描写だと思います。
「春雨の味がした」だけは、別の表現がいいのかなあ。
最初が、もう一工夫あればと思います。雨男というのが、最後に判る
っていうのは無理ですか。
不思議な男と出逢って、実は雨男だったとか。
この作品、わたしが欲しいくらい。いい、短編小説になると思います。
「女による女のためのR-18」とかいう文学賞なかったでしたっけ?
短編に書き直して、あれに応募したらいいのでは……。
もったいない。

49:22
08/09/06 21:38:41
では投下
「仇の退き方」

全身を駆け抜けた衝撃に、がくんと力が抜け落ちる。
反射的に押さえた手の指の間からは血が止め処なく流れ出し、受け身のうの字も知らぬまま、砂埃の舞う冷たい地面へそのまま崩れ落ちた。
目は勝手にギョロギョロと蠢き、視界がまるで定まらない。身体中から油汗が止まらない。
激痛を通り越し、体中の感覚が鈍り始め、異常な寒気が襲い掛かる。
視界を緋色が支配していく。じきにドス黒い世界が迫り来る。
意識は、そこで完全に途絶えた。

……。
これは、奇跡か?
俺は確かに胸の辺りを銃で撃ち抜かれた。即死こそ免れたが、それでも数分ほっときゃ出血多量で死んでただろう。
にもかかわらず、今、人並みの痛みを感じる。ガンガンと脳髄に響く痛みは正直不快でたまらなかったが、間違いなく生きている証でもあった。
そっと、目を開いてみる。
まるで数年ぶりに見たかのような真っ白な世界が広がり、真上ではカーテンが隙間風でたなびいていた。

50:22
08/09/06 21:43:12
「!」
そして、聞き慣れた音がしたかと思えば、目の前には俺の胸元に拳銃を突きつけている少女がいた。
「……助けてくれて、ありがとう」
静かに、最低限のお礼を述べる。
「シャーロットだな?」
彼女は、そう尋ねるとさらに鋭く俺を睨みつける。
「だからどうした」
「お前が私の父さんを……! お前は私が始末をつけなきゃならない」
……ああ、そういうことか。
闇の世界でこうして生きてりゃ、被害者家族に恨まれても別に何の不思議もない。
わざわざ死にかけなのを助けてでも自分で始末つけようとする奴は珍しいとは思ったが。
「じゃ、さっさとやってくんな。ここだぜ、外すなよ。せめて楽に終わらせろ」
そう言いながら、親指で自分の心臓のあたりををぐっと押し付ける。
「……何を考えている?」
彼女は目を丸くし、先ほどまでは溢れんほどだった殺気も一気に乱れ始めた。この行動は予想外だったようだ。
「なにって、もともと終わった命。恩人様の望むとおりにするってのが礼儀ってもんだ」
「……はっ!」
彼女は不敵な笑みを浮かべたかと思えば、銃を降ろし、そのまま部屋の出口まで歩き出した。
「これじゃあ、意味がない」
「おや、見逃してくれるのかい」
「まさか。生き延びたくなったらいつでも言って来い。ひと想いに撃ってやるよ」
彼女はそう言い残し、部屋をあとにした。
静かになった部屋。俺はベッドの傍にあった、時間を置いたような埃っぽいコーヒーを、乾いた口に含ませた。

51:名無し物書き@推敲中?
08/09/06 22:11:54
>>46
ツマベニ作者さん
発想が面白いし、物語としてもいいと思います。
官能的な描写も巧いと思います。ただ、後半はいいのですが
前半が分かり難く、物足りない感じがします。後半がいいだけに、
もったいないですね。
後半の官能的な場面に焦点を当てて、そこにどうもっていくか、
それを考えたらどうでしょうか。
雨男と断定してしまっていますが、そうすると話が空想めいた
ものになってしまうように思います。
あやふやな形で、ボカスのも一つの手ではないでしょうか。
でも、いい発想だし、わたしは好きです。
もし、よろしければ、発想だけを借りて、わたしの書いた『雨男』を
晒してみたいのですが、どうでしょうか?
そして、お互いの欠点を指摘し合いませんか?

From ぶっ飛び

52:ツマベニ
08/09/07 00:45:52
>>48>>51
早速のご感想ありがとうございます♪

なるほど、もう一度読み直してみると、確かに導入部分がいまひとつな気がします。
いちばん書きたかったのは、後半の官能シーンだったので(笑)、
そこばかりに力点を起きすぎたのが、今回の反省点です。
たった1000文字でも、全体のバランスを取るのは難しいですね。。。

>>48
実は「R-18賞」も挑戦してみようと思っていました(笑)。
今、プロット、というほどではありませんが
(スミマセン、覚えたての言葉を使ってみました・笑)、
物語のおおよその枠組みは出来上がったところです。
頑張って書き上げたいと思います。

>>51
ぶっ飛びさんの『雨男』を楽しみにしています♪
是非、よろしくお願いいたします。

53:名無し物書き@推敲中?
08/09/07 01:26:19
>>49-50
前半の描写がすごくいい。
もう少し丁寧に言葉を選ぶと、更に良くなるんじゃないかな。
漢字、ひらがな、カタカナの表記も、変換機能にまかせるのではなく、
キチンと意識して選び取るようにすると良いと思う。

具体的に気になったのは、以下の点。

・「受け身のうの字も知らぬまま」は余分では?
撃たれて崩れ落ちてしまう人が、「受け身」なんかできるはずない。
「倒れまいと必死になる」というのならわかるけど。

・病室(シャーロットの家?)でのやりとりが、適当に書き飛ばした印象。
「シャーロットか?」の前に、彼女の特徴を的確に捉えた一文が入るといいと思う。
「俺の胸元に拳銃を突きつけている少女がいた」というだけでは、
読者にはシャーロットの胸の内の「燃えたぎるような殺意」は伝わってこない。

・「だからどうした」「お前が私の父さんを……!(略)」は、
両方ともシャーロットのセリフだよね? カッコを分けた意図がわからない。

・ラストシーンに出てくるコーヒーをいれたのは誰なんだろう。
まぁ、シャーロットしかいないよな、と思うけど、どうして?
殺すつもりで生かした人間に、わざわざコーヒーをいれてやる理由がわからない。
「単にコーヒーを飲ませたかったから、そこに置いてみた」というのがバレバレ。
他の部分にも言えることだけど、物語に配置するモノに対しての配慮が感じられない。

・全体的に、登場人物二人の心理描写が足りず、
使われている言葉が、全部「どこかから借りてきた」ような感じ。
物語自体も、なんとなく借り物のような印象で、
「どうしてもこの物語を伝えたいんだ」という情熱が伝わってこない。

「1000文字で、何を物語れるか」ということについて、もっとよく考えてみるといいかも。

54:名無し物書き@推敲中?
08/09/07 01:44:09
>>37-38
文章は安定してるし話も魅力的なんだけど、いくつか気になる点があった。

>出目のせむし男ハッシ
「せむし」は現在では差別用語とみなされる。よほどの理由がないと、プロでも
おそらく編集にダメ出しされる。この時点で落選は確定だったと思う。「腰曲がり」ならまだ
いいかもしれないけど。リスクを負ってまでせむしを出さなければいけない理由も見当たらない。
>女は耳が聞こえず言葉を持たなかった
のならば
>妻をどのように説得すればいいか思案したが、
考える必要は少しもなかったんじゃないかな。
>白い毛の多くは、血に濡れてしまったので、
下腹部以外の毛が残ってる状態で、血で汚れるのにわざわざ殴るかなあ。

55:名無し物書き@推敲中?
08/09/07 01:54:26
49-50
目が覚めると、少女が銃を突きつけているところからはじめるべきでは?
あと、説明文がちょっとくどい。頭の6行はなくても困らないよ。

56:名無し物書き@推敲中?
08/09/07 02:05:28
なーんかスレの住人が変わってきたな

57:名無し物書き@推敲中?
08/09/07 09:35:28
ツマベニさん
改めて読み直してみると、文章に独特の雰囲気があるんですよね。
ツマベニさんの資質というか、長所というか……。
擬音が、巧く官能性を引き立てていたりしています。
先に雨男と断定しても、ツマベニさんなら書けるのかもしれないと、
思えてきました。
まだ書き始めて間もないから、削るということに慣れていない
のだと思います。一番気に入っているセンテンスが、文章全体をダメ
にしていることが、わたしの場合はよくあったりします。
ただ、まとめることに慣れてくると、ひとと違う自分の資質を台無し
にしてしまうこともある。
ツマベニさんは、今ある資質を伸ばしていった方がいいと思います。
無理にまとめることはない。削るのと、まとめるのとは違います。
わたしが書いたものを見ると、ただまとまっているだけで、つまらない
ものに見えてきてしまいました。一般的で、ありふれている。
悪い見本として、晒します。
From ぶっ飛び

58:名無し物書き@推敲中?
08/09/07 09:40:59
『雨になりたい』

霧のような雨が降っている。気ままな一人旅。亡くした恋を、まだ引きずっていた。
梅雨空のように、心は重たくくすんでいる。広い境内に続く石畳の小道を、
心なしか俯きながら歩いていく。両側を埋め尽くすアジサイの花。雨を吸って、
艶やかに青く匂っている。
小道の先に屈んでいる男がいた。傘も差さずに、全身びしょ濡れだ。
立ち止まると同時に、男が立ち上がった。目と目が合った。
どうしてだか、懐かしさが込み上げてきた。どこかで逢った気がした。
見つめ合った。柔らかく微笑んだ男が、歩き出す。軽く会釈して横を
通り過ぎたときだ。手にした傘を投げ捨てて、男の腕を掴んでいた。
訳などわからなかった。男は驚いた素振りを見せなかった。
「ごめんなさい」私は男の腕を掴んだままだった。男が首を左右に振った。
「雨になりたい」前髪から垂れた滴が男の唇を濡らしていく。
「雨になって、君の心を、身体を、びしょ濡れにしたいんだ」
私は微笑んでいた。そして、頷いていた。

59:名無し物書き@推敲中?
08/09/07 09:44:42
≪続き≫
糸のように白く細い雨が降っている。真夜中の露天風呂に誰もいない。
男と私の二人きりだ。男が背後から、裸の私を抱きしめた。
「あなたは誰なの?」と私が訊いた。
「僕のこと思い出してくれるよ、きっと」耳元で囁くと、
男は私を露天風呂の中央にある平たい岩に座らせた。
「目を瞑ってごらん。いいかい、僕はこの降りしきる雨なんだ」
目を閉じた。静かだ。雨音だけが聞える。冷たい雨の糸が火照った
身体に絡みついた。 髪を肩を乳房を、濡らしていく。肌を打ち付ける男の舌が、
ぴちゃぴちゃ音を立てている。くねりながら流れ出す。くすぐったい。
身を捩る。滴が身体の奥に沁み込んでいく。もう、全身びしょ濡れだった。
意識が湯煙のように揺らめき出した。私の身体の真中にぽっかりと開いた
寂しさの穴に向かって、雨が激流となって流れ込んでいく。
内側から身体が溶け出していく。
喘ぎながら、男の名を呼んだ。懐かしいひとの名だった。

From ぶっ飛び

60:名無し物書き@推敲中?
08/09/07 10:10:24
>>58-59
横から悪いけど。
多分、ツマベニちゃんが書きたかったものと、
ぶっ飛びが書いてるものは根本的に違うんじゃないかと。
自分でわかってるようだから追い討ちをかけるのもあれだが
もともとの「雨男」のほうが格段にいいぞ。

つーか、人の改作に励むより自分の作品晒したらどうだ?
お前がなにがしたいのかさっぱりわからん。

61:名無し物書き@推敲中?
08/09/07 10:20:45
>>60
すみません。おしゃる通りです。
わたしも、ツマベニさんの『雨の旅』の方がいいと思います。
今後は、自作だけを晒そうと思います。
申し訳ありません。
From ぶっ飛び

62:名無し物書き@推敲中?
08/09/07 12:49:24
>>49-50
大してうまくもない過剰な比喩の後はひたすら説明口調。
作者だけがどんどん盛り上がっていき、読者は置いてけぼり。

とりあえずもっといろいろ読んでみるのがいいかも。
それで、気に入った作品があればためしに書き写してみる。
真似してパクれという意味ではなく、
基本的な書き方が見えてくるかと思います。

63:名無し物書き@推敲中?
08/09/07 13:15:48
>>46-47 これは好き。あえて難を言うなら、多用されすぎているせいで、
かえって擬音語の印象が薄くなってしまってる。

>>49-50 これはちょっと独りよがり過ぎ。
最初の段落、撃たれでショックを受けてるのに、やけに冷静に周囲を
描写出来てしまっている。一人称小説なのに三人称的視点。
>血が止め処なく流れ出し
撃たれた一瞬の描写なのに、血が「止め処なく流れ」るというのはおかしい。
後半、一転して会話主体になったせいで、全体がアンバランスになってしまっている。
冒頭「砂埃の舞う冷たい地面」で倒れた男が運び込まれているのは誰の部屋なのか。
少女はどうして胸を撃たれた男の手当てが出来たのか。どうしてタイミングよく誰かに
撃たれた直後の男を発見出来たのか。
どれも些細なことに思えるかもしれないけど、そういう疑問点を全部無視して楽しめるほど、
作品に強度を感じられなかった。

64:名無し物書き@推敲中?
08/09/07 14:21:26
>>49->>50
個人的にはかなり好きだが、きららとは色が違いすぎる気がする。
ライトノベルの臭いを感じたよ。
一般小説でもライトノベルっぽいものというはあるし、
厳密な区分が難しくなってきてるのは承知している。
だが、これは実に「10代が書いたライトノベル」という色が出ている。
上手く言えないんだが、10代が書いた裏の世界って、
同じものに影響されたわけではもないんだろうが、同じ臭いがするんだ。
それと、10代が書く裏社会って、なぜかみんな似てるんだよ。
夢があるっていうのかな? なんだかキラキラしてる。
俺は嫌いじゃないし、この作品も面白いと思った。
だが、あまりにも賞との色が違いすぎる気がした。
十数年でも人生の積み重ねだ。
40年には足りなくても、だ。
その人生を、少し横から見て書いてみてはどうだろうか?

>>22を読み返して思った。

65:名無し物書き@推敲中?
08/09/07 14:47:34
ここはいつのまに投稿スレになったんだ

66:名無し物書き@推敲中?
08/09/07 15:33:00
>>56>>65
以前はどんな話題が主体だったんだ?
自分も前スレあたりからの新参で、それ以前のは読めないからわからないんだが。

67:名無し物書き@推敲中?
08/09/07 15:57:05
>>66
前スレでもこんな沢山晒しなかったじゃん
なんかきっかけで連鎖して晒しやすい雰囲気になったのかと

68:名無し物書き@推敲中?
08/09/07 16:40:16
きららに投稿するよりも2ちゃんに投下するほうが多くの人に読まれるかもな
その意味では純粋に書きたい人には幸せな場だ

69:名無し物書き@推敲中?
08/09/07 16:41:42
別に今の流れでいいじゃん。過疎ってるよりはいい。

70:名無し物書き@推敲中?
08/09/07 18:46:27
まぁ正直、明日に月間賞を発表するとも思えんし、締め切りまでやばい云々言う人がいるわけでもなし、話題豊富ではないわな
過疎るよりはいいよ

71:名無し物書き@推敲中?
08/09/07 21:24:40
すみません、投下させてください

『嘘』

最近色々なことを忘れてしまう。60を過ぎたばかりなのにこんな調子だと先行き不安だが、
この間の検査では体には何の異常も見つからなかった。これから色々なことを忘れながら
長く生きていくのかと思うと重たい憂鬱が胸の底に溜まっていくような感覚がする。
夫は私が色々なことを忘れることをさして気に留めない。
もともと悪戯好きだった彼は、忘れっぽくなった私に対し嘘ばかりつくようになり、
ここ最近は夫に騙され続ける生活が続いている。
ツチノコは長野で2年前に見つかったじゃないかとか、
今年から町内会でゆでだこ祭りという祭りをやるそうだとか、
二丁目で巨大な落とし穴が発見されたから外出は控えてと回覧版にあったとか。
疑ってみても、訝しむように「もう忘れたの?」と訊き返されると否定できなくなる。

しかし、夫の嘘は時折性質が悪い。
深刻そうな顔、思い詰めたような声までまるで真実のような時がある。今日もそうだ。
「どうして僕に言ってくれなかったんだ」
「何のこと?」
新聞を閉じて私は訊く。
「君が嘘つきなのは知ってたけれど、
どうして僕にそんな重大なことを言わなかったんだ。
君の主治医に会ったよ。君の病状について全部聞いた。
どうして検査では何もなかったなんて嘘をついたんだ」

72:名無し物書き@推敲中?
08/09/07 21:25:26
「‥あなたが何を言ってるのかよくわからないわ」
「僕が最近痴呆症気味で頼りないのはわかってる。
でも僕は君のために出来るだけのことをしてあげたいんだよ」
私は顔を赤らめた。言っていることは大嘘だが、60も過ぎて、これは遠まわしな愛の告白だ。
私が忘れるからどんなことを言ってもいいと思っているのだろうか。

「言っている意味が全くわからないけど、
とりあえずあなたが私を好きなことは伝わった。ありがとう」
「‥本当にわかっているのか。君は死んでしまうんだよ」
私は微笑む。彼の言うことは全て嘘だとわかっている。
「どうして君は僕に嘘ばかりつくんだ。
人が呆けていると思ってからかっているのか?それとも、それが君なりの」
「ねえ、あなたまさか死んじゃうの?」
不意に思い立って訊いた。彼の嘘はどうやら私と彼を逆にしたもののようだ。
それなら本当に死ぬのは彼ではないのか。そしてここ最近の彼の嘘は全て、
自分を私に忘れられない存在にしようという彼の努力なのではないか。

更に問いただそうとしたけれど私は急に言葉を失う。
夫はただ黙って私を見つめていた。
その目がゆるやかな嘘に溺れている。

73:名無し物書き@推敲中?
08/09/07 22:00:34
>>71、72
おれには痴呆症という病気についての知識があまりないせいなのか、
意味がというかオチがよくわからなかった。
ゆえに危機感や悲愴感も感じなかった。ある意味説明不足かも。

74:名無し物書き@推敲中?
08/09/07 22:10:07
自分も読解力の不足のせいだろうがオチが弱すぎると思った
きららはオチがなくとも文章で勝負できる人もいるところを考えると、改善の余地は十二分にある

75:名無し物書き@推敲中?
08/09/07 22:16:47
痴呆症はどうかと
精神分裂病→統合失調症みたいな無意味な言いかえだと思うが一応気をつけた方がいいんじゃね
あとリアリティー云々言うのもナンセンスだが少しは調べて書いてくれ

76:名無し物書き@推敲中?
08/09/08 00:19:42
>>71-72
書きたいことがなんなのかは理解できる。ただ、お婆さんの病状がわかりにくい。指摘されているところが改善できれば、読めるお話になると思うけど。

77:名無し物書き@推敲中?
08/09/08 01:55:41
>>71-72
書きたいテーマは、まあわかるけど。

他の人も指摘している通り、認知症、あるいは、
いわゆる「最近もの忘れが多くてねぇ、もう年かな」って症状なのかもしれないけど、
いずれにしても、基本的なことをまったく調べずに想像だけで書いたんじゃないかなぁ。
リアリティがまるでないから、感動もない。

認知症についての知識がないなら、
「痴呆症気味」なんて言葉は安直に使わないほうがいい。
どうしてもこの表現が使いたいなら、もっとよく調べてからにしなよ。

前のほうにあった『フィメール』でも思ったことなんだけど(「せむし」の表現)、
小説を書きたいのなら、「言葉は時に凶器になる」ということを、
ちゃんと理解するべきだと思う。
考えようによっては、かなり失礼な物語だよ、これ。

78:名無し物書き@推敲中?
08/09/08 06:55:35
おお、なんという文章添削教室

79:名無し物書き@推敲中?
08/09/08 08:03:58
最終候補に残って結果を待ってる人って、ここにはどれだけいるのだろうか?

80:名無し物書き@推敲中?
08/09/08 12:37:46
いつも、何人かいるよな。

81:名無し物書き@推敲中?
08/09/08 13:23:47
>>71-72
いろいろ忘れっぽくなったばあさんが、じいさんのついた嘘の内容は覚えてるのか?
前半部分の説明が、なーんか不自然なんだよなぁ。

「物の名前が出てこない」とか、「置き忘れが多い」とか、
「いつも作ってた料理の手順を突然忘れた」とかなら、
ああ、わかる、そりゃボケだわな、って感じがするけど。
ちなみにこれは、うちのばあちゃんの話だけどね。

それから、認知症って複雑な会話とかが理解できなくなるんだよね。
作中でばあさんの症状が認知症だって断言されてるわけじゃないけど、
そういうつもりで書いたなら、じいさんの複雑な言葉の裏をちゃんと理解して、
「とりあえずあなたが私を好きなことは伝わった。ありがとう」
なんて言ってるのは実に不自然だし、
いろんなことを忘れて、不安と憂鬱の中で生きてるばあさんが、
「君は死んでしまうんだよ」なんて言葉を余裕でかわすなんてありえない気がする。

82:名無し物書き@推敲中?
08/09/08 13:41:06
>>79
もう結果出たよ

83:名無し物書き@推敲中?
08/09/08 16:13:20
出たのか…お母さん、僕はまたダメでした

84:名無し物書き@推敲中?
08/09/08 16:39:24
>73
>74
>75
>76
>77
>81
ありがとうございました。以後気をつけます。

85:名無し物書き@推敲中?
08/09/09 20:04:31
しかしあれだな、二ヵ月連続だからとか、この人は常連すぎるからもういいだろ、
という配慮なんて一切ないのが公平なところであり、厳しさでもあるな。

◎月間賞(ダブル受賞)
★盛田隆二賞
★佐藤正午賞
「眠らない夜の月」トカゲヘッド(36)

◎佳作10作品
「リピート」寒竹泉美(28)
「ルーチン・ライフ」大石隆二(21)
「はなび」桂木冴(18)
「Allegro moderato」横山悠(29)
「ミツハ47号」小林史明(23)
「飛び去る者」林ペコ(31)
「呼ばれる」葵深香(28)
「魚の骨」柏木しげる(24)
「老人は朝に強い」楢山孝介(27)
「歓喜の歌」やまだはる(38)

86:名無し物書き@推敲中?
08/09/09 20:34:28
トカゲは凄すぎるな。

87:名無し物書き@推敲中?
08/09/09 20:36:37
蜥蜴頭2ヵ月連続のダブル受賞か…コメントするのが癪なほどの快進撃だな。

88:名無し物書き@推敲中?
08/09/09 20:41:06
トカゲは面白いと思ったことはないけど
ずっと続けられてるのはすげえと思う。
同じ選者相手に毎月送ってて、ちゃんと残ってるんだから。

個人的に思うのは1000文字って難しいんだよ。
別のSSで賞取っても1000だと納得できるものが作れないでいる。
だからそれを続けてるのはすごい。

89:名無し物書き@推敲中?
08/09/09 20:50:48
グランプリよりはるかに難易度高いぞ。プロでも無理だろ。好みの違う二人の選者に2ヵ月続けて首席もらうのは

90:名無し物書き@推敲中?
08/09/09 20:57:01
楢山さん今回危なかったなw

91:名無し物書き@推敲中?
08/09/09 21:25:32
トカゲはもうプロデビューで本出して、選者の仲間入りでいいんじゃないのw

他の賞だと、「まぐれで一本だけ書けちゃった」っていうのがたくさんあって、
実際、二作目が書けないで消えていく奴のほうが多いぐらいだ。
でも、トカゲは毎月コンスタントに一定レベル以上のものを書き上げる。
下手なプロより、実力はずっと上だと思う。

トカゲの作品集が出たら、絶対買う。
小学館の中の人、見てたらよろしく。

92:名無し物書き@推敲中?
08/09/09 21:47:08
>>90
並び順は評価されてる順なの?

93:名無し物書き@推敲中?
08/09/09 22:02:30
1週間ぶりに覗きましたが、ここ盛り上がってますねえ。
投下作品も多いですし。

>92
評価されている順です。
佳作で一番上にいる方が一番月間賞に近いのです。
つまり一番下の方は滑り込みセーフってことです!
これは噂ではなく本当です。


94:名無し物書き@推敲中?
08/09/09 22:33:56
ダブル受賞だと賞金もダブルなのだろうか。

95:名無し物書き@推敲中?
08/09/09 22:36:02
疑問だな
ダブル受賞ってのははっきりと一番だと分かるけど
佳作も二人で順位決めてるのか?点数でもつけてるなら分かるけど二人じゃ同点になる作品多いだろうし

どうやって順位決めてるんだか…

96:名無し物書き@推敲中?
08/09/09 22:42:32
>>95 選者の表示順は月ごとに交代してる。
佐藤/盛田 盛田/佐藤 という風に。
で、佐藤氏が上表示の時に選評で佐藤氏が佳作二編に触れてたら、その作品が
佳作1、2となる。同様に盛田氏が三編褒めてたら3、4、5表示。
選者が逆の時は逆の順。
選者が選んだ分以外の佳作は編集が選んでるとかいつか書かれてたけど本当かどうかは知らない。

97:名無し物書き@推敲中?
08/09/09 23:26:11
>>91
長編でデビューってこと?
それなら、きらら文学賞の最終選考くらい残ってもらわないと

短編に特化した作家って厳しすぎじゃないか
星新一みたいな?

98:名無し物書き@推敲中?
08/09/10 00:14:20
>>97
短編集、いいと思うんだけどね。
もちろん、入選作だけじゃ一冊分にはならないから、相当な加筆が必要だけど、
トカゲっちならいけるんじゃない?
1000文字にこだわる必要もないわけだし。
一人でもここからデビュー者が出れば、
また盛り上がって応募者が増えると思うし、きららの知名度も上がる。


99:名無し物書き@推敲中?
08/09/10 00:22:52
佐藤・盛田両氏はどのへんから選考に関わってるんだろう。
最終30を選ぶのは当然編集者だろうけど、
入選作を選ぶのはどうなのかな?

100:名無し物書き@推敲中?
08/09/10 00:32:35
本は性急過ぎるだろうけど、佐藤盛田両氏の1000文字小説が終わったんだから、
常連組を卒業させてそこに当てはめればいいと思う。
投稿組の頭つっかえてる分がなくなるし、入選を重ねるモチベーションにもなる。
一月二編掲載で、グランプリ受賞者が一枠で半年連載、もう一枠は複数回月間賞受賞
経験者の持ち回りとか。

101:名無し物書き@推敲中?
08/09/10 01:58:35
この流れをぶち破る猛者はおらんのか!

ま、先月のこともあるし下半期の10万の行方は確定したも同然だな

102:名無し物書き@推敲中?
08/09/10 11:56:31
応募総数が一番多かった時期はいつ頃?
今年の春くらいは400弱あった気がするが

103:名無し物書き@推敲中?
08/09/10 12:36:04
>>100
それいいな

104:名無し物書き@推敲中?
08/09/10 13:32:36
最終に残っても入選できないとか、
入選して、編集さんとの電話では
「よかったですよ~、これ好きですよ~」と(お世辞だと思うけど)言われても、
実際発表されてみると、下位で入選ギリギリってことが多い場合、
自分の書くものは選考委員の先生方の好みじゃないってことだよね。

105:名無し物書き@推敲中?
08/09/10 22:49:31
>>104
ああ、あるねえ。
「月間賞あとちょっとでしたあ、また投稿してくださいねえ」
って下から2番目……。
一次選考ってきらら編集部でやんの?

106:名無し物書き@推敲中?
08/09/10 23:23:37
お世辞すら言われたことない佳作受賞者が来ましたよ。
電話ではほぼ住所確認のみ、次からはメールだけという…。

107:名無し物書き@推敲中?
08/09/10 23:49:59
二回目以降はみんなメールだけだよ。

108:名無し物書き@推敲中?
08/09/11 01:26:45
>>107
もっと話したいです。

109:名無し物書き@推敲中?
08/09/11 02:39:32
佳作に入選している時点で、「月間賞まであとちょっと」は全然嘘じゃないじゃん。
……と、一次選考にすら残ったことのないおいらが吼えてみる。

うおーっ!! お世辞なんていらねーから一度電話で話してみたいぞー!!

みんなすげえよ。

110:名無し物書き@推敲中?
08/09/11 18:09:04
ちょっと愚痴らせて下さい。

きららの長編に応募して丸一年が経過したけど、何の音沙汰もない。
もう問い合わせるのもバカバカしいので、落選したものと諦めてる。
本当は、改稿して自分の自サイトに掲載したいんだけど……それって駄目だよなあ。
「読みたい」って言ってくれてる閲覧者が、何人かいるんだ。
(その人達には、応募先は言ってないけど)。
思いきって、自サイトに掲載したい。で、きららに文句を言われたら、
「選考方法に記載してある“6カ月以内”を守らなかった、そっちが悪い!」
って言ってやりたい。
でも、チキンなもう一人の自分が、「やめとけ」って囁く。
どうすればいいのかな……。

111:名無し物書き@推敲中?
08/09/11 18:12:12
うわ、ごめん、自分の自サイトってなんだよ。
こんなんだから、ダメなんだよね。

112:名無し物書き@推敲中?
08/09/11 20:20:05
締め切りのない賞には出さないほうがいいよ
ああいうのは大賞ださないように出来てる
出版だけ持ちかけるパターン

113:名無し物書き@推敲中?
08/09/11 21:00:57
>>110です。

レスありがとう、>>112
愚痴ってスッキリしたし、これで踏ん切りがついたよ。
早速、目次に使う写真素材探しに行って来る。
で、ついでに、某WEB小説大賞にエントリーすることにする。
落選作(つーか編集シカト作?)だから賞取りは無理だろうけど、
頑張って書いたから色んな人に見てもらいたいんだ。
とりあえず、どこがダメだったのか考えながら、改稿してみる。

114:名無し物書き@推敲中?
08/09/11 23:52:17
>>110
ヒント
受賞者は二人とも、何作も送り続けてきた努力・継続力を買われての受賞。
一作送っておしまいの人はそもそも門前払いかと。

115:名無し物書き@推敲中?
08/09/12 00:31:14
110です。
改稿に疲れて戻ってきたら、またレスがついてて吃驚した。
アホな愚痴なのに、ありがとう。
実は、最初に送ったやつの結果が出たら、すぐに次の送ろうと思って、
300枚ちょい越えのと、450枚くらいのを準備してたんだ。
でも、いつまで経っても連絡がないし、他の賞に送れるような枚数でもないので、
「きららの長編は、また書けばいいや」と思って、テキストサイトを作ってみたんだ。
そしたら、最近になって、某テキスト系サーチのランキングで1桁台をキープできるようになって、
WEB拍手で「ファンです」とか言ってくれる人が現れるようになって。
でも、嬉しい反面、「ごめんね。自分は、プロにはシカトされるようなヘボいものしか書けないんだ」なんて、ちょっと拗ねてたんだ。
>>114のお陰で、自分のやり方が間違ってたことが分かったよ。
結果が来なくても、次のを送らなきゃいけなかったんだね。自分のリサーチ力が足りなかったんだな。
きららとは縁がなかったと思うことにするよ。
長文、ごめんね。

116:名無し物書き@推敲中?
08/09/12 01:20:24
つか、普通に電話して聞いてみたら?

「一年前に応募した原稿なんですけど、
お返事をいただけないので引き上げさせていただいてもよろしいでしょうか?」
程度のことを聞くのに、なぜそんなにゴタゴタ考えてるのかよくわからない。
なんか手違いがあって、返信が届いてないだけかもしれないし。

一度預けた以上は、いちおう許可を取っておいたほうがいいと思うよ。

117:名無し物書き@推敲中?
08/09/12 01:32:40
>>116
110です。
ごめん、きららの注意点のところに、「選考結果のお問い合わせにも応じられませんので~」
って書いてあったので、そういうのもダメかと思ってた。
そうだね、「選考結果」と「引き上げ」は別の問題だもんね。
自分、やっぱりアホだわ。
編集部に連絡してみます。

118:名無し物書き@推敲中?
08/09/12 01:52:24
きらら長編の「選考結果のお問い合わせにも応じられませんので~」は、
「6カ月以上経過しましたけど、どうなりましたか?」って聞いてくんなよ、
って意味なのか?

119:名無し物書き@推敲中?
08/09/12 03:44:21
別に訊くくらいは問題ないと思うよ。ただ、電話するなら忙しい時間帯は避けること。


120:名無し物書き@推敲中?
08/09/12 07:13:25
きらら、すごいな。
>115に「一度預けた以上は」とあるが、その預かったものは、まだきららのものじゃないってことだろ?
それなのに、書面に記載した期日を半年以上も放置してたら、相手が個人だろうが下請零細企業だろうが、
普通の企業なら菓子折り持って謝罪に行くぞ。
出版業界の感覚って、何か特殊なんだな。

121:名無し物書き@推敲中?
08/09/12 09:56:20
商品にならないような作品は燃えるゴミと一緒だろ…
ゴミの出し手に謝罪するなんて発想はそもそもないと思われ。

個人的には、7ヶ月経って何の音沙汰も無ければ、
作品名と送った時期などを明記してメールで問い合わせ。
それでも返答が無ければ電話。ここまでやってもダメなら
送った作品は好きにしていいと思う。
ていうか、きらら文学賞って、編集部が受け取ると
「受け取りました」っていう通知が来るとか
どっかで見たような気がするんだけど、そういうのは来なかったのかな。

>>115
きららは今のところ、魅力的な一作品よりは、
ほどほどのものを何作品も安定して書ける人を求めてるみたいだから、
書いたやつ全部送り付けてみたら?
その気がないなら、ネットで公開したり自費出版したりを考えればいい。

122:名無し物書き@推敲中?
08/09/12 10:22:34
300枚ちょい越えのと450枚くらいのは
ネットで公開しちゃったってことか。読解力なくてすまん。

123:名無し物書き@推敲中?
08/09/12 10:25:36
おいおい、ゴミかどうかは、見てみんことには分からんだろ……
実際、受け取り後半年以内に、必ず目を通しているのかどうかすら分からんのだし。

受領通知が来るのは、きららじゃなくて小学館文庫小説賞の方じゃなかったかな。
確か、きららは何もなかったと思う。
良作か駄作かというのは置いといて、>>115は長編を何本も完結させられる人みたいだけに、
ちょっと勿体ないね。
他の賞を狙ってみるのはどうだろう。
必ず、リサーチしてからな。

124:名無し物書き@推敲中?
08/09/12 17:34:42
ここ見て初めて知ったが、文芸賞って落選した人にも連絡くるもんなの?ちょっとびっくり

125:名無し物書き@推敲中?
08/09/12 19:10:01
きらら長編は、選考結果が届くらしい。
都市伝説だが。

126:名無し物書き@推敲中?
08/09/12 20:54:54
>>124
締切日を定めていない文学賞は何かしら返事が来るのでは?
メフィストとか。

127:名無し物書き@推敲中?
08/09/13 00:09:04
6カ月以内って選考方法のところに書いてあるのなら、
普通はその期間が過ぎたら落選したものと思っていいんじゃないの?

128:名無し物書き@推敲中?
08/09/13 21:59:04
第一回のきらら賞受賞者、ばかすか書いてるようだが、あれは一体どういうこと?

129:名無し物書き@推敲中?
08/09/14 09:44:24
>>128
第1回きらら文学賞の選評に書いてあったのだが、彼は4作品?(5作品だったかもしれん)送ってたらしい。
規定違反ではないようだ。
そのうちの1作品が見事受賞。
質はどうあれ、1年足らずでそれだけ書いたのならなかなかのもの。
乱れうちすれば当たるかもしれんな。

130:名無し物書き@推敲中?
08/09/14 10:07:26
>>129
他の賞では、4作、5作の乱れ撃ちは失笑されるんだがな。
>>115のように、他の賞と同じ感覚で応募すると損をするってことだな。

131:名無し物書き@推敲中?
08/09/14 13:24:03
>>129
好みの作風ではないけれど、それだけ頑張って送ってたのかと思うと、
なんだか応援したくなってしまうなぁ。
『ア・ハッピーファミリー』はふつうにいい話だと思った。

ふつうにいい話はあんまり好きじゃないんだけどw

132:名無し物書き@推敲中?
08/09/14 18:52:00
ところで、ネットに晒した小説を半分くらい書き直したんだが、これは未発表作品にあたるのかな?

133:名無し物書き@推敲中?
08/09/14 19:14:31
ネットに晒したかどうかなんて
結局のところ選考側にはわからない
おまえがネットに晒したという第三者の証言くらいじゃ意味がない
その証拠が残ってるならまだしも

で、誰もそこまでしない

134:名無し物書き@推敲中?
08/09/15 09:34:07
今月はダ・ヴィンチでも原稿用紙換算1~3枚(400~1200字)の
作品を募集してるよ。

泣けるいい話100
URLリンク(web-davinci.jp)

135:名無し物書き@推敲中?
08/09/15 11:38:57
吐ける話や抱ける話なら……

136:名無し物書き@推敲中?
08/09/15 14:15:23
抜ける話のほうが需要あるのに

137:名無し物書き@推敲中?
08/09/15 16:26:43
最近の俺の泣けた話。

バイトに向かう途中、街中でばったり、女友達と三人で買い物してる妹に会った。
「よお」と声を掛けようとしたら、思いっきり冷たい目で睨まれた。
俺は中途半端に挙げた手をどうしたら良いのかわからず、その場で固まってしまった。
「なにあれ。知り合い?」と妹の友達が言う。
「え、知らない。なんかヘンな人じゃないの?」と妹が言う。
「やだ、キモ。ブサメンのくせにナンパ?」ともう一人の友達が言う。
きゃー、やばーい、と下品に笑いながら女達は通り過ぎて行った。

つい、この間まで、「にいにい、おしっこ。ね、ついてきて」と言っていた妹が。
「にいにい出かけんの? カナも連れてけー、おいてくなー」
と顔を真っ赤にして、手足をばたつかせていた妹が。
俺を、冷たい目で、「ヘンな人」と言った。

とぼとぼと下を向いて歩いていたら、携帯が震えた。
「セーラームーン」のテーマだ。これは妹専用の着信音。
恥ずかしいから嫌だよ、と言う俺に、妹は、
「カナが恥ずかしいだとー!! にいめ、許さーん!!」と
セーラームーンの決めポーズを取って、むぎゅう、と抱きつき、
「とどめだぁ!!」と誇らしげに一発屁をかました。

「街中で声かけんなバカ」妹のメールはそれだけだった。
屁よりもきつい、一撃だった。俺は本当に打ちのめされた。
涙をかみ殺しながら、バイトに向かった。

そして、夜遅く帰宅すると、ダイニングの上に、冷めきった食べかけのたこ焼きがあった。
「にい、おつかれさま」
子供のころから少しも変わらない、妹の丸文字で書いてあった。
涙腺が、一気に崩壊した。
ばかやろう。せめて、ひとパック全部残しとけよ。

138:名無し物書き@推敲中?
08/09/15 23:48:10
>>137
とりあえず外に出よ。な?

139:名無し物書き@推敲中?
08/09/16 18:12:44
>>137
乙。古典的展開だねw もっと最後、気の利いたツンデレのデレがないと泣けないかも。

140:落ちた人
08/09/17 08:41:40
落選作です。ご意見など頂けると嬉しいです。

「真夜中のカブトムシ」

私はカブトムシの着ぐるみを身に纏った姿で、玄関の扉をゆっくりと開け、アパー
トの部屋からそっと出てみた。
夜が、更けていた。見慣れた筈の、いつものアパートの廊下が、何か普段とは違っ
て見え、廊下を、ただ蛍光灯が照らしていた。
カブトムシ姿の私は、しばらくじっとして、耳を澄ましていた。何の音も聞こえて
はこなかった。廊下には、私の部屋と同じ形をした扉が、一列に並んでいた。
私は、ある部屋の前まで行って、扉を見つめた。中には、会社勤めらしい、二十代
半ばの女性がひとり住んでいる。三十代の私にはうってつけの、中々の美人だった。
普段、同じアパートの住人として、この廊下などですれ違ったときに、頭を下げ合っ
ていた。しかし、名前さえ、全く知らないのだった。
本当に中に女性はいて、今寝ているだろうか。入って行って確かめたい気がした。
扉には、オスのカブトムシのかたちをした影が、はっきりと映っているのだった。
私は、女性を部屋に招き、リボンの付いた大きな箱から、ツノの無いカブトムシの
着ぐるみを取り出すところや、カブトムシ姿の男女が、腰をぶつけ合っているところ
や、仲良くスイカを食べ合っているところを、独り思い浮かべた。すると、自然と笑
みが溢れて来た。
私は、扉のノブに手を掛け、開けようとした。鍵がかかっていた。
私の頭に、カブトムシの姿で、独り部屋の中でひっくり返って死んでいる、年老い
た自分の姿が思い浮かんた。

141:落ちた人
08/09/17 08:42:27
外に出ると、真夜中の町は静まりかえっていた。
私の住むアパートの、前の家の庭には、犬がいる筈だった。カブトムシが現れてい
るというのに、吠えだす気配はなかった。ニオイで、いつもスーツ姿で前を通る私だ
と分かっているのだろうか。眠ってしまっているのだろうか。
私は、ひたひたと歩いて行った。夜が、いい匂いだった。
空を見上げると、月が出ていた。
もし、あの月に超高性能の望遠鏡があったとしたら、突然、真夜中の町に現れた人
ほどもある大きさのカブトムシを、捉えることは出来るのだろうか。町の片隅に私を
張り付けたまま、地球は恐ろしい速さで自転と公転を続けているが、それは、私には
実感することはできないのだった。
私は、真夜中の町を歩いていた。まだ、人には出会ってはいなかった。

142:名無し物書き@推敲中?
08/09/17 09:05:40
この間の話だが…
マックで一人で食べていたら、いきなり女子中学生が来て「ブッサイク~死ねよ★」って言って逃げてった。
入り口には何人か仲間がいた。
学校帰り、何かの罰ゲームらしい。


143:名無し物書き@推敲中?
08/09/17 12:23:01
>>142
子供の遊びは残酷だよなぁ……

俺は小学生の頃、近所のふくよかなねえさん(たぶん大学生ぐらい)に
「おっぱいブス!!」と言って、ガチ泣きさせたことがある。。。
優しくていい人だったんだけどな。以来、口をきいてくれなくなった。
今でも反省している。

144:名無し物書き@推敲中?
08/09/17 12:41:27
>>140-141

スマンがまったく意味がわからない。
カブトムシの着ぐるみ??? なんだそれ。いったいなんの象徴だ?
「訳がわからないけどおもしろい作品」というのはたしかにあるが、
これは特におもしろいわけでもない。
風景としてはシュールかもしれないが……
そういえば、古屋実の漫画の表紙でカブトムシ着た奴があったなぁ。
内容は知らないんだけど、それのリスペクト作品だったりする?

145:名無し物書き@推敲中?
08/09/17 13:17:50
>>140-141
仮定や妄想の話に終始していて、読んでる方としては「だから何だよー」と思ってしまう。
訥々とした文体は頭の少しおかしな人の語り口には合っているかもしれない。
主人公がカブトムシの着ぐるみを被る理由が全く読み取れない。
>リボンの付いた大きな箱~仲良くスイカを
の絵は面白い。はじめから、カブトムシの着ぐるみを被る男女の話にしていたら
すんなりと読めたかもしれない。
あと、「着ぐるみ」で簡単に済ませてしまってるけど、着心地とか、暑くはないのか
とか、視界はどうなのかとかが描写されてないので、普通の人間が歩いているのと
変わらないように見える。着ぐるみを着る機会なんてなかなか得られないだろうけど、
それならもっと着ぐるみを着ている自分をじっくり想像してから書いてほしかった。

146:名無し物書き@推敲中?
08/09/18 08:41:17
>>140-141
作風の違いもあんなあ。
きららって、マンガ雑誌で言えばサンデーやビックコミックオリジナルなんだよ。
求められてるのは、オーソドックスな手法の名人芸だ。
確かに素人には名人芸はないけど、なんというかそういう感じだ。
伝統芸の手法というか、公民館にある蒔絵箱とか、歌舞伎とか、そんな感じだよ。
いわゆるあだち充のマンガだ。
こんなことを言うときららを貶してるようだけど、特質の問題。
ガロというか、つげ義春みたいなものを書いても、いくら上手くなってもきららじゃあ入賞はせんと思うぜ。
つげ義春を一部パクッたあだち充はいいけど、つげ義春はダメなんだよ。
きららは純文学ポイのでもW村上以前の感じだし。
媒体と自分の接点も考えないとな。

147:名無し物書き@推敲中?
08/09/18 11:02:22
何言ってるのかわからん

148:名無し物書き@推敲中?
08/09/18 12:50:42
>>146
カブトムシの着ぐるみは、ガロ風なのか?
つげ義春は大ファンだけど、>>140-141はさっぱりわからんかったなぁ。

シュールなのは、いいんだけど。
意味不明でも、無理矢理納得させてしまうほどの魅力や、
強い説得力があれば、いいと思うんだけど。
残念ながら、自分には>>140-141にそれを感じられなかった。

>きららは純文学ポイのでもW村上以前の感じだし。

W村上風の作品には、もうヘキエキしてる、ってことなんじゃないの?
自分も春樹は大ファンでコンプリートしてるし、
『限りなく透明に~』は百回は読んでるから、間違いなく影響を受けてしまっているのだが、
それでも、春樹・龍臭の漂う作品を読むと、「お前もかよ」とうんざりしてしまう。
自分のことは棚に上げてなw
W村上以後は、これほど莫大な影響を与える作家はまだ出てきてないだろ。
部分的にはいるかもしれないが(女性は川上弘美や江國香織っぽいのが多いな)、
全体を見渡すと、みんなどこかしらにW村上(特に春樹)の影響を受けてしまっている。

シロウトがそれを逃れようともがくと、「W村上以前の感じ」に見えるんじゃないか?
「W村上以後の感じで、もっと新しい」のが出てきたら、
そいつはものすごい才能の持ち主だと思うが。

149:146
08/09/18 13:54:34
なるほど、まあ、W村上風に辟易してるというのは同じだが。素人がそれから逃れようともがくと、以前の感じに見えるというのは、あまりにも贔屓目過ぎるとは思うが。
つげ義春というのはたとえで出したまでで、>>140-141がそうだというわけじゃあない。
ただ、ジャンルを考えろということだ。別に岡崎京子でも、なんでもいいよ。
やっぱりあだち充と岡崎京子は違うだろ。
で、川上弘美や江國香織の名前も出てるし、あなたもポイと言ってるけど、
だからオレは、ポイものが受けるのでは、と思ってるってことです。
誰かが発明した文体とか手法で、ある程度の書き手がマスターして、ある種行きわたったものを、
上手く読みやすく、より先鋭的なところを無くしたこなれて書ける人がウケる。
そういう感じなのではってこと。だから、岡崎っぽいもの、つげぽいものも受ける。
オレはきららは、オーソドックスな手法の名人芸だと思うがね。
批判してるわけではないし、先鋭的じゃないから、いけないと言ってるわけじゃない。
なんだか、自分はセンスが悪い、新しくないみたいに言われたと、不快になってるのかもしれんが。
新しいから、先鋭だから、いいというもんでもないでしょ。名人芸も立派に価値あることだよ。
まあ個人的な感じ方の問題だが。
>>140-141は、君は千字に相応しくないものを書いてるよ。わけわからんものを持ってくるというのはありだと思う。
着ぐるみを着ているのはホテルニューハンプシャーとか、わけわからんものだとサリンジャーのバナナフィッシュとか。
ただそれらは、そこまで積み重ねてきたエピソードや描写で、なんとなくそれが何の象徴なのかがわかる。
千字だと、描写やエピソードが足りなくなるから、何だ、わけわからん、になるのでは。
五十枚ぐらいの短編向けじゃないかな。
尖ったものを書こうとして、詰め込み過ぎて空中分解してるよ。
前の人も言ってるように、着ぐるみを着た実感とか、
同じマンションの女の人への偏執的拘泥とか、あるいは奇妙なカブトムシ男女とか、
そういうので良かったのでは。カブトムシの着ぐるみは愚鈍で滑稽で、いいと思うぜ。
吉田戦車の斎藤さんみたいで。

長文スマン。


150:148
08/09/18 14:42:03
>>149
レスありがとう。
ああ、違うんだ、不快に感じたわけでもなんでもない。

「シロウトがそれから逃れようともがくと~」っていうのは、自分のことを言ったんだw
自分の場合、スラスラと思いついたままに書くと、
自分で読み返しても失笑してしまうほどに「春樹オタ」な文章になってしまう。
小説に限らず、ブログでもメールでもそうなんだ。
自分でも呆れるほどに、春樹の文体が染み付いていて、
さらに悪いことに、それは「リスペクト」ではなく、「質の悪い劣化コピー」でしかない。
春樹臭くても、小川洋子や伊坂幸太郎レベルならいいんだけどな。

春樹の呪縛から逃れようとすると、「それ以前」な感じになってしまう。
要するに、オリジナルな文体やセンスが確立されてないってことだ。
読んだ端から影響を受けて、いい気になって書き散らしては落ち込む。
「これはどこかで見た奴の下手なコピーだな」と。

……なんかきららと全然関係ないことを書いてるな。ここらでやめる。
後半の>>140-141に対する意見は同意。
実は俺も「斎藤さん」を思い浮かべて読んでたw

151:名無し物書き@推敲中?
08/09/18 16:06:17
影響を受けたものをカッコに入れるって難しいね。
で、そのカッコを外そうとすると、途端に古臭いものに感じられる。
上手いコピーで行くか、新しいものを生み出すか、
どちらかが出来るようになれば、世に出られるんだろうけどね。

152:名無し物書き@推敲中?
08/09/18 23:05:54
ここにも斉藤さん思い浮かべた人がいますよ
村上春樹読んだ事ないせいか安部公房ぽいと思った

153:名無し物書き@推敲中?
08/09/19 00:23:27
20日は土曜日だから明日更新するかな?

154:落ちた人
08/09/19 16:31:36
みなさまご意見ありがとうございました。ダメなところがよくわかりました。
元々これは原稿用紙十枚位の短編で、そこには着ぐるみを着るシーンや、
なぜ着るのか、普段はどんな人間なのか、ということを書いていたのですが、
千文字にする過程で、それらを上手くいれて圧縮することができませんでした。
千文字で書くって本当に難しかったです。
結局、テーマとラストシーンだけ書くかたちになって。
>>140-141こういう形でも伝わるかな、とどこかに自分側の視点からだけで見る、
甘えがあったと気づきました。
自分が捉えているイメージは、他人というのをちゃんと想像しないと、伝わらないんですね。
ご指摘頂いて、自分には決定的にそういうふうに書く能力が足りないとよくわかったので、
これで諦めようと思います。予備予選にも残りませんでしたから。
最後に、私の拙い文章を読んで頂き、本当にありがとうございました。


155:名無し物書き@推敲中?
08/09/19 17:52:53
そういえば応募する際のメールのタイトルってなんか入れている?
先月初投稿した際はタイトル空だったけどそれでいいのかな

156:名無し物書き@推敲中?
08/09/19 18:11:10
私用のメールじゃないんだから、件名は入れるべきだと思う。

157:名無し物書き@推敲中?
08/09/19 18:41:43
やっぱり件名入れなかったのは失敗だったか
「きらら携帯小説」とでも入れておくか…
ありがとう

158:名無し物書き@推敲中?
08/09/19 19:19:45
更新きてる
あと締め切り明日だよ
みんなちゃんと推敲しろよ

159:名無し物書き@推敲中?
08/09/19 21:31:49
さーて書き始めるか

160:名無し物書き@推敲中?
08/09/20 02:12:36
トカゲについてはもう何も言わないw だが、「いい作品だと思う」とだけ言っとく。

今回の入選作では、「魚の骨」がいちばん好きだ。
ぽつん、ぽつん、という感じの、素朴な語り口と、ラストのグロテスクさの対比がいい。

「Allegro moderato」のひりひりした緊迫感もすごく良かったが、タイトルが読めない。
どーいう意味なんだ、これ?

盛田氏に高く評価されている「リピート」は、個人的にはピンとこなかった。
前回の「地底湖」はとても好きだったんだけどな。
でも、コバルトの空に銀の機体、鮮やかなメロンソーダなど、
うつくしい色彩をくっきりと浮かびあがらせる手腕は、さすがだ。ラストシーンもいい。
トカゲは前回もダブルだし、今回はこちらを、とはならなかったんだろうかw
そういうシビアさは好きだけど、作者は悔しかっただろうなぁ。

「はなび」のラストは……好き嫌いが分かれるんじゃないか?
個人的には、ちょっとアレだった。歌野晶午の「葉桜~」を思い出した。
いや、あの小説はすごく好きなんだけど。
でも、18歳でこの文章と構成力はすごい。将来はプロ作家確定だろ、これ。

楢山さんとやまださんは、今回はちょっといまいちだった。

161:名無し物書き@推敲中?
08/09/20 02:22:20
>>155
毎回「きらら携帯文学応募作品」て入れてる。
で、本文に、

・タイトル「○○」
・ペンネーム「××」
・年齢 △歳

<本文>
……
……
<本文終了>

という感じで送ってる。
みんなはどうしてるのかな?

162:名無し物書き@推敲中?
08/09/20 14:00:55
>>154
このモチーフは1000文字向けではなかった、というだけのことだと思うけどな。
同じテーマでも、見せかたによっては1000文字で書けるんじゃないか?

……まあ、1000文字小説なんて書いたって書かなくったって人生に影響はないから、
「諦めようと思う」という意思を俺がとやかく言うのも変だけど、
読者視点を忘れて身勝手に書いてしまう、というのは、誰だって最初はそうだと思う。
重要なのは、それに気づけるか否かで、
気づけなかったら、内輪ウケ以上のものはけして書けない。
気づけたら、多くの人に読んでもらえるものを書ける可能性が残っている。
(あくまでも、「可能性が残っている」というだけだが)
気づけた>>154には、まだ可能性が残ってるんじゃないだろうか、と俺は思うんだけど。

余計な口を挟んでスマソ。

163:名無し物書き@推敲中?
08/09/20 17:43:13
なんか突然過疎ったね。
無差別プロバイダーアク禁連発の影響?

164:名無し物書き@推敲中?
08/09/20 20:22:48
ギリギリまで推敲してる人が多いんだよ。

165:名無し物書き@推敲中?
08/09/20 20:25:21
ああ、今日締め切りか
今から考えるわ

それにしても毎回似たような作品が並ぶようになってきたな
選者同じだからか

166:名無し物書き@推敲中?
08/09/20 21:11:46
ほんとに携帯で読めるようになればいいのになぁ
電車の中とか外出中の暇な時間に気軽に読みたい
他の携帯小説みたいに携帯から読めるとなると、お手軽さが先行してしまうから賞自体が軽くなるのを避けてるのかな

167:名無し物書き@推敲中?
08/09/20 21:24:35
俺としては、むしろ毎回似たような作品が並ばないようにしようとして、なぜかトカゲヘッドさん
が選ばれてるように思える
あの人変則的だからな

168:名無し物書き@推敲中?
08/09/21 07:20:26
>>161
携帯文学www
おいおい「文学」と「メール小説」だいぶ意味違うよ。
いちおう固有名詞なんだから。
釣りだよね。

169:名無し物書き@推敲中?
08/09/21 07:49:05
わかった
今度からは「文学」を「文楽」に変えて送るわ

170:名無し物書き@推敲中?
08/09/21 10:08:59
>>168
素でいままでそういう名称だと思ってた……
「きらら文学賞」と混同してたらしい。。。

つっこんでくれてありがとう。
でももう今月も送ってしまったよ。。。orz

171:名無し物書き@推敲中?
08/09/21 14:29:55
みんな仕事なにしてんの?
俺はリーマン

172:名無し物書き@推敲中?
08/09/21 14:36:55
>>171
それはそれは! 大変だったでしょう。
しばらくは執筆に専念できますね。

173:名無し物書き@推敲中?
08/09/22 22:30:28
さすがに〆切過ぎた直後は静かだな

174:名無し物書き@推敲中?
08/09/23 00:19:05
ふふん、そんなこというなら投下しようじゃないか

175:名無し物書き@推敲中?
08/09/23 00:51:02
今月は277か。
最終残れますように。

176:名無し物書き@推敲中?
08/09/23 11:02:38
今夜の世にも奇妙な物語でちょっと勉強

177:名無し物書き@推敲中?
08/09/23 14:46:41
昼寝していたら夢ン中でアイデアを思い浮かべてた

178:名無し物書き@推敲中?
08/09/23 16:55:40
そりゃ良い意味での創作中毒やな

179:名無し物書き@推敲中?
08/09/23 21:07:48
今日のよにきみょはハッピーエンドの話あるかな

180:名無し物書き@推敲中?
08/09/23 23:54:23
世にも奇妙は、最後のやつとその前のやつがシュールでよかった。

181:名無し物書き@推敲中?
08/09/24 00:54:59
行列刑事のオチがすぐ読めたが面白かった
千字で書けないかな
誰か書いてみてw

182:湯豆腐さん
08/09/24 01:01:37
きららに奇妙な作品送ったがすべてスルー喰らった件

183:湯豆腐さん
08/09/24 01:04:41
あ、微妙に怖いというか不気味な話が一つだけ最終までいったわ不倫もの
行列書いてみる

184:名無し物書き@推敲中?
08/09/24 05:16:40
カゴの中の鳥

 俺は産まれた時から、塀の中でしか生きられない運命だった。
 もう30年近くもの間、俺の見る風景は灰色一色でただ生きる事だけが仕事になっている。
 毎日三度の食事も運ばれてくるし運動をする道具もあるが、娯楽というものは全くない。

 そこに、またあいつが顔を出した。
 年に一度くらいしか現れないが、俺にとっては憎しみの象徴である。
 ドアを乱暴に開け、ズカズカと俺の唯一の砦に踏み込んでくる。
 俺と全く同じ顔をしたあいつは、歪んだ笑みで俺を見つめていた。

「よう、俺のパーツ。
 元気にやっているか?」

 俺は憎しみを込めて、あいつを睨みつけた。

「俺はこれでも人間だ!
 生きているんだ!」

 あいつは鼻でフンと笑い、俺を見下している。

「お前は俺の体が壊れた時の、予備のパーツなんだよ。
 俺のおかげでお前は生きる価値が出来る。
 俺の遺伝子から産まれたクローンに、人権なんざ無いんだよ」

 俺は、クローン技術で産まれた。
 あいつの臓器などがダメになった時の為に、体を提供するだけの存在でしかない。
 拒絶反応が出る事もない、パーツに過ぎなかった。

185:名無し物書き@推敲中?
08/09/24 05:17:51
 俺は毎日食事を取り、健康の為だと運動をさせられた。
 あいつの命を少しでも長くする為だけに。
 ただ、過ぎていく時間を数えるだけの、カゴの中の鳥だった。
 全く自由も無く、大空に飛び立つ事なく死んでいく。
 それからも俺は、長い時間をただ生きていた。

 あいつは今、セイジカというものをやっているようだ。
 何をするのかは良く分からないが、ソウリというものになったらしい。
 あいつのパーツでしかない俺は、それがどんなものかを理解する必要はないらしい。
 食事を運んでくる人に聞いたが、教えてくれる事は無かった。

 そして、運命の時はやってくる。
 何やら外が慌ただしく、あいつの名前が飛び交っていた。
 どうやら、あいつの体に異変が起きたらしい。
 俺は、どこのパーツを提供する事になるのだろう?
 人が乱暴にドアを開け放ち、俺に詰め寄ってくる。

「あなたのオリジナルが、車で事故に遭いました。
 脳を破壊され、即死の状態です。
 これから貴方には、総理としての訓練をしてもらいます」

 俺はカゴから出され、空を飛ぶらしい。
 あいつのパーツから、オリジナルに変わった瞬間だった。

186:名無し物書き@推敲中?
08/09/24 05:59:24
言っちゃ悪いが、どこかで見たストーリー…

187:名無し物書き@推敲中?
08/09/24 10:33:01
>>184-185
これってなにかのリライト? それともオリジナル?
どちらにしても、「あらすじだけ」という感じで、小説としての魅力に乏しい。
文章をもっと練るべきだと思う。

188:名無し物書き@推敲中?
08/09/24 17:30:54
このネタ少女漫画にあったね、かぐや姫だったかな

189:名無し物書き@推敲中?
08/09/24 17:51:06
少女漫画は読まない
というか、恥ずかしくて読めない

まあ、最近スランプで書けなくなってたからリハビリのつもりで書いた
30分できままに書いたのが、商業用と比べられるんだからアイデアは枯渇してないみたいだな

ちょっと自信復活

190:名無し物書き@推敲中?
08/09/24 19:08:39
応募数少なすぎ

191:名無し物書き@推敲中?
08/09/25 05:50:36
がんばって書いていけばアイディアは枯渇するどころか広がっていくと思うよ
小説の内容なんてそれこそ無限のパターンが作れるし
それを選別してるのは人間の単なる趣味とか好みの問題

192:名無し物書き@推敲中?
08/09/25 13:16:28
>>189
俺は面白いと思う
つか30分で書けるのがスゲー

193:名無し物書き@推敲中?
08/09/25 13:19:44
>>189
せっかく自信を回復したところをすまないけど、
「商業用と比べられた」というよりも、単に「ありがちな話」ってだけだと思う。

自分も「かぐや姫」なる少女漫画は知らないけど、
どっかで聞いたことがあるような話だな、と思った。
藤子不二夫だか、筒井康隆だか、小松左京だか、星新一だか、
世にも奇妙な~だか思い出せないが、80年代の匂いがする。

194:名無し物書き@推敲中?
08/09/25 17:38:24
確かによくある話だね。
同じく少女マンガなんて読まないけど。ってかそんな少女マンガあってのすら初耳だけど。

195:名無し物書き@推敲中?
08/09/25 17:59:43
ベツコミかその辺りの月刊少女マンガ誌で何年か前に
なんとか修世?とかいうひとが書いてたなぁ

主人公は男で、身分は低いけど頭がいいので金持ちの庇護で出世を目指してて、
金持ちの娘にクローンがいて、そのクローンを逃がそうとして主人公は死んじゃう、
娘は事故で死んでクローンが成り代わる。

196:名無し物書き@推敲中?
08/09/25 18:37:54
>>193
結構すごい人達と思考パターンが似通ってるんだな
まあ、頑張れ
今度はリハビリじゃなくて、真面目に書いたのを読ませてくれよ

197:名無し物書き@推敲中?
08/09/25 21:30:09
あれにも似てるね、ハリウッド映画のアイランドってやつ。

198:名無し物書き@推敲中?
08/09/25 23:50:21
天賦の才の人、まだ応募し続けてるのかな

199:名無し物書き@推敲中?
08/09/26 09:54:47
小説はともかく>>189の言い訳がスゲ―
スランプ・リハビリ・30分・きままwwww

200:名無し物書き@推敲中?
08/09/26 10:19:53
やっぱ真剣な感想もらってる作品と全然違ったもんな。

201:名無し物書き@推敲中?
08/09/26 18:43:33
じゃあ、真剣に書いたやつを>>200が書くってのはどうだ?
違いを見せつけてやればいいんじゃね

202:名無し物書き@推敲中?
08/09/26 20:20:57
激しく同意

203:名無し物書き@推敲中?
08/09/27 06:53:07
次に投稿する予定の作品、丸一晩考えて20分で書いた。
もう7時かよ…。

204:名無し物書き@推敲中?
08/09/27 12:27:37
みんなストックどのくらいあるの? 自分は来月分まで

205:名無し物書き@推敲中?
08/09/27 14:12:20
アイデア(書きたいネタ)は常に5、6個あるが実際ものになるのは……1個あるかないかだろうな。

206:名無し物書き@推敲中?
08/09/27 18:21:22
自分はストックは来月分しかないな。
長編小説のコンテストに送るやつも書いているから、こっち(きらら)は片手間で書いている感じ。

207:名無し物書き@推敲中?
08/09/27 19:24:07
俺も書きたい話は沢山あるが、大体きらら向きでないという有様
つかそれ普通アイディアとは言わないだろうけど

208:名無し物書き@推敲中?
08/09/28 12:05:36
明日の月曜日には最終選考に残った作品がメルマガで発表されるのかな?
実は今回(いや前回になるのか)自分自身2度目の投稿だったんだけど、前回よりは多少は頑張ったつもり。凄く楽しみだけど不安でもあるなぁ。

209:名無し物書き@推敲中?
08/09/28 12:12:34
最終に残ってなかったらサクっと気持ちを切り替えられるが、残ってると何も
手につかなくなったりする。

210:名無し物書き@推敲中?
08/09/28 13:27:47
その発言から大体特定できる

211:名無し物書き@推敲中?
08/09/28 16:08:13
最終に残れれば……それだけで満足。そんな俺は小物なんだろうなorz

212:名無し物書き@推敲中?
08/09/29 19:30:09
自然ネタ多いなw

213:名無し物書き@推敲中?
08/09/29 21:28:16
トカゲヘッドも木から落ちる
楢山も筆の誤り

214:名無し物書き@推敲中?
08/09/29 21:49:26
新顔増えたわぁ
有好は久しぶりやね

215:名無し物書き@推敲中?
08/09/29 22:34:16
自分ではあまり出来がよくないものが残って、自信があるのは落ちてしまうのは
何故なんだろう。
まあ、いいや。
書き続けるしかない。

216:名無し物書き@推敲中?
08/09/29 22:41:04
なんか、つまらんもの好きってことない予備予選の選ぶ人。
何だろ、現代のお笑いより、やすしきよしのころのお笑いが好きというか。
センスが全体的に古くねえか。


217:名無し物書き@推敲中?
08/09/29 22:59:00
>>216
じゃあおめーのナウでヤングな落選作さらしてみろ

218:名無し物書き@推敲中?
08/09/29 23:07:49
>>215
自分は、これこそ読んでほしい!というのが落ちる
晒さないけど

219:名無し物書き@推敲中?
08/09/29 23:21:03
あるあるネタで誰かやってたな

220:名無し物書き@推敲中?
08/09/29 23:30:55
>>218
禿同。どうでも良いものは月間賞取って、自信作は最終にも残らない

221:名無し物書き@推敲中?
08/09/29 23:35:54
メルマガをとってない俺に最終選考対象作30篇を教えて下さい……

222:名無し物書き@推敲中?
08/09/29 23:40:56
単に、自己満足の強い作品はオナニーに陥ってるってだけだと思うよ。

選考する側はそういうのから真っ先に切り捨ててるんじゃなかろうか。

223:名無し物書き@推敲中?
08/09/29 23:42:56
オレもうすうす感じてたのだが、みんな同じ事思ってたのか。
どういうことなんだろ。
文学で貶し言葉に使われるけど、
よくは書けているが、面白い所がない、というものが、選ばれてない?

224:名無し物書き@推敲中?
08/09/29 23:42:57
「たたかう案山子」釜崎勝司
「少女織姫」木嶋章夫
「大阪部」上田八朔
「2時間30分」宮澤しらす
「ミックスジュース試験」梁瀬陽子
「エレベーター・ダイブ」笹鳴梢
「そらのいろ」十一
「枯れ葉」松本裕志
「遠雷」わきた
「もういちど」加瀬ヒサヲ
「ハウスハズバンドの仕事」細川又三良
「君にお父さんと呼ばれる筋合いは無い」石村ロイ
「御神木様」からたちみかん
「のうぜんかずら」野口あさ美
「黒人の手帳」二宮武志
「灰色熊と幸福な大人たち」高橋基宏
「尻穴ピアニスト」有好從桜
「味付け」葵深香
「微熱の夜に」林ペコ
「サルのぬいぐるみ」じん
「キンモクセイ」木村衣杏
「カニの世界」乍
「葬式へ行く」山崎伊織
「思惑」上路南葉
「セツダン」千種のぞみ
「こいするひと」海野桃
「雨にぬれても」不破邁
「交信」鎌田としこ
「白昼夢」横山悠
「犬の日」田中サンタ

225:名無し物書き@推敲中?
08/09/29 23:43:26
>>216
新しいセンスを発掘するとか言って、ケータイ小説化されるよりはずっといい。

226:名無し物書き@推敲中?
08/09/29 23:48:06
>>225
そういうのとはちょっと違うと思う。
極論過ぎる。


227:225
08/09/30 00:18:52
>>226
いや、自分でも極論だとは思うけどw
ただ、新しいセンスってどんなものなんだろう?
それがよくわかんない。
ただ単に、応募作である程度読めるものが古っぽいものばかりなだけで、新しい小説の送り手のレベルが低いだけかもしれない。
お笑いの喩えを借りるなら、別に現代の笑いを否定するわけではないけど、やすきよ的笑いを超えるものが出て来ていないから賞の与えようがないだけとか。
落選作を見てみないとよくわからないけど。

ちょっと前の作品だけど、晩婚ゴリラとかハンチヴォンとか、すげー新鮮な小説だって思ったんだけど。

228:名無し物書き@推敲中?
08/09/30 01:23:50
新しいセンスを早く晒してください。
ぜひ読んでみたいです新しいセンス。
自分はセンスが古いんで(?)いちおう残ってますけど
新しいセンスってどんなものなのか知りたいです。
よろしくお願いします。

229:名無し物書き@推敲中?
08/09/30 01:41:38
随分離れてたんで今の状況はよく解らんが、賞的なもんで常連とかいる(いた)のは一種異様だろ。
作品がどうこうよりそれだけ選者の嗜好や傾向にフィットしたり、狙っていったりに偏ってる
という事になる。そしたら幅も自然と狭くなるしな。投稿する方もよりウケになる。
自分の作風とか、これを描きたいってそこでの面白さで選ばれる事がなくなるな。
常連とかケータイ大喜利のメジャーシステムじゃあるまいし。
いやそれならいっそケータイ大喜利みたいにメジャーとマイナーリーグを組み込みゃいいんだよ。

230:名無し物書き@推敲中?
08/09/30 01:44:40
ウケ→ウケねらい

231:名無し物書き@推敲中?
08/09/30 02:09:58
さらせさらせという奴がいるが、さらせるわけないだろ。
その人は特定されて、受賞できなくなるだろ。
自分の作品はいろんな人に読んでもらって、冷静になればいいんじゃないかな。
きららが絶対じゃないよ。きららでダメだからって、その人がダメとは限らん。
編集者の目を絶対視しているひとがいるけど、案外頼りにならないんだぞ。
出版された本や人気作でも、出版社に相手にもされなくて、
何社も回ってやっと採用されて、それから売れたりするのはごく普通だよ。
一定レベルというのもあるが、それ以上の場合、
きららの編集者はああいうのが好きだ、ってだけのことだ。


232:名無し物書き@推敲中?
08/09/30 02:15:26
文章を書くとき、選者に媚びるようなことを書こうか迷う
本当はここはこうしたいんだけどどうせ分かってもらえないし、ベタだけど馴染みがある表現にしようかな、とか

233:名無し物書き@推敲中?
08/09/30 02:15:56
>>231
さらしても受賞できるよ?
たまにここにさらしてるけど、前回フツーに佳作だった。
だから安心してさらしなよ。

234:名無し物書き@推敲中?
08/09/30 02:26:26
>>232
オレもそう感じてる。
>本当はここはこうしたいんだけどどうせ分かってもらえないし、
>ベタだけど馴染みがある表現にしようかな
で、ベタな表現にすると予選通過、しないと未通過。
ここはそういうのの感じをつかむための練習場だと思うのがいいと思う。
ここの感覚になじみ過ぎると、賞は逆に取れないと思う。
万年最終選考みたいなタイプになりそう。

235:名無し物書き@推敲中?
08/09/30 05:18:03
どっかで見たような書き方の小説は、新人賞なんかで真っ先に落とされる、と聞いた事がある

独自色を潰される訳にはいかないんだよな

236:名無し物書き@推敲中?
08/09/30 06:03:06
正直に告白すると、ここの賞って、
佳作に残ったりしても嬉しいような嬉しくないようなところがある。
諦めきった人には、いい小遣い稼ぎになるのかもしれないけど・・・
野心があると、どうも尖った所が削られる気がするというか。
生意気だけど、ダヴィンチとかきららとかがターゲットにしている人達に、
はじめからウケる作家になると、数作で消える作家になっちゃうというか。
小川洋子とか川上弘美みたいに、独特の作風で尖ったものも書けるようになって、
時代が追い付いたのか、作家がある程度ウケ狙いも書けるようになるのならわかるのだけど。
作家はやっぱり「真鶴」や「蛇を踏む」を書けないといけないような。
でも、ここは端から「センセイの鞄」なわけでしょ。
でも、志望者って、無名な時は判断や評価を欲しがるので、「真鶴」や「蛇を踏む」を書くと不安で。
ついつい判断や評価を欲しがって、「センセイの鞄」を書いちゃうというか。
でも、そっちばっかりに合わせてるとダメになるというか、ジレンマ。


237:名無し物書き@推敲中?
08/09/30 08:49:37
受賞している人を悪く言うのはどうかと思うけど、言いたいことは少しわかるかも。
>>236の、「真鶴」や「蛇を踏む」はダメで、「センセイの鞄」というたとえはわかりやすい。
自分は「センセイの鞄」もすばらしい名作だと思うけど、
やっぱり川上弘美の本領は、「真鶴」「蛇を踏む」「惜夜記」のほうだと思う。

ここで「落ちた」と晒されている奴を読んでいても、
「これはしょうがないな」と思うものと、「なんでこんなにうまいのに?」と思うものがある。
ツマベニさんとか、そうだよね。
「ツマベニ」も「雨の旅」も、自分はものすごくうまいと思った。
クセのある文体で、読みにくい、という指摘もまあわかるんだけど、
あれだけの技量があって、最終にも残れないのは実に不思議。

とはいえ、自分はトカゲヘッドさんも好きだし、楢山さんも好きなんだが。

238:名無し物書き@推敲中?
08/09/30 10:08:35
ツマベニが最終に残れないのは不思議でもなんでもない。当然だと思った。

239:名無し物書き@推敲中?
08/09/30 10:33:41
誰からも評価されていないのに、自分の作品にそこまで自信があることがすごい。自分の目が節穴かもしれないとは思わないんだよな。
編集者批判するのはいいんだけどさ、落選が不当か妥当か、読まないことにはわからないわけよ。だから女々しく愚痴ってるだけにしか見えない。

240:名無し物書き@推敲中?
08/09/30 10:52:45
また生産的な流れになってきたな
いいね

241:名無し物書き@推敲中?
08/09/30 11:01:51
>>232
今回、自分の色(と勝手に思っている)を消して、選者の先生たちの好みかな、
っていうのを書いて、全くダメだった。
でも前に、「これは絶対きららっぽくない」と、まるで自信がなかったのが佳作になった。
編集さん曰く、「よかったですよ。こういうの、中々無いんですよね」。

242:名無し物書き@推敲中?
08/09/30 11:02:21
ま、いろいろ言いたいことがあるのはわかるけどさ。
別にきららに拘泥する必要はないんだし、あちこち出してみりゃいいじゃん。
きららでは箸にも棒にもひっかかんなくても、他のとこなら評価してもらえるんなら、
それは「作風が合わなかったんだな」と納得すればいいし、
あれこれ出しても評価してもらえないんなら、それは今は需要がない作風なんだろう。

落選作者が一概に技量が足りない、才能がない、とは言えないけど、
今はこれだけバラエティに富んださまざまな賞があるわけだからさ、
どんだけマニアックな作風でも、ちょっとでも需要があるなら、
地道にやってりゃどっかでは取れると思うんだよな。
それでも取れないのは、技量不足、もしくは需要不足なんだよ。
需要がない作品を書いたって、プロにはなれない。

自己満足で小説書くのが悪いのか、って言ったら、そんなことはない。
いいじゃん、好きで書いてるんだから、一生の趣味にしてればいい。
でも、それを「評価されない」→「編集者の見る目がない」と言うのは筋違い。
あっちは「売るための本を作る」ことにかけては、プロだ。
少なくとも、ここにいる誰よりも「読者の需要」については熟知していると思う。

243:名無し物書き@推敲中?
08/09/30 11:04:19
俺は自分の作品に、100点満点で50点をつける
必ずいい部分はあると思うが、直さなければならない部分もあるはずだから

244:名無し物書き@推敲中?
08/09/30 12:04:40
編集者は「読者の需要」なんて熟知してないよ。
熟知してると思ってんのは編集者だけだよ。しかも能力のない。
「売るための本を作る」ことにかけてはプロだが。
「売れる本を作る」ことにかけてのプロはごく僅かだよ。


245:名無し物書き@推敲中?
08/09/30 13:24:55
>>224
ありがとうございます

俺のは入ってないや・・orz

246:名無し物書き@推敲中?
08/09/30 18:29:56
千文字という超短い文字制限だから選者の「好み」というのを勝手に想像するのは良くないのかな、と思った
趣向も文体も内容も限定すると読者も投稿者も限定されてしまうし、選者側にも非生産的な結果をもたらす
みんな共通して思うのが「何でこれが入選?」だろうし、きらら携帯メール小説には「これ」というものがなく、けっこう不安定で流動的なコンテストなんだと思う
もちろん入選は基礎的・応用的な実力ありきだが…

247:名無し物書き@推敲中?
08/09/30 18:37:37
編集者の力量だとか見る目だとかについては、中の人じゃないから知らないけどさ、
業界の人の選考に納得できない奴は、じゃあ誰が選べば納得できるんだ?
自分の友達? 家族? 書店員さんかw?
ま、誰でもいいけど、シロウトで普段ロクに本も読まないような奴に貶されたら、
それはそれで不愉快だろ。

編集者とかになる人は、普通の人よりかは本をいっぱい読んでると思う。(たぶんな)
で、小説が大好きだ、という人が多いと思う。(たぶんな)

煙草屋のおばちゃんとか、ケータイ小説しか読まない女子高生とかに比べたら、
よっぽどたしかに選んでくれてると思うけどなぁ。

248:名無し物書き@推敲中?
08/09/30 18:57:06
>>244の言うとおり、確かに編集者は決して「読者の需要」を熟知しているわけではないだろうけど。
でも、じゃあ誰が熟知してんだって話になる。
そもそも「読者の需要」なんてのを完璧に知ることなんて、誰にもできないんじゃないか?

だから、別に>>243の主張も間違っていないと思うよ。
あくまで、ここの誰よりっていう比較論なのだから。
編集者は「読者の需要」を完全に熟知しているわけではないだろうが、少なくともただの素人よりは知っている部類だろう。

249:名無し物書き@推敲中?
08/09/30 18:59:27
きららは才能発掘の賞ではないので、
単にバランスよく書けてるのを選ぶ賞だと思うけどね。
ようはそのおもしろさ。普通の文学賞とは違うよ。
お金を払って読ませるものを選ぶ賞と、
読者参加型の、多くの人が暇つぶしに読む賞の規準が違うのは個人的には当然だと思うが。
個性とか才能とかの前に、多くの人が読むものとしてオーソドックスにまとまってるものが選ばれてるだけだと思う。
ここに貼り付けられたのを読んだ限りでは、
この人ちょっと書き手としては面白いな、と思っても、多くの人が読むものとしての完成度が、佳作よりも低いよ。
それだけだと思うよ。

250:名無し物書き@推敲中?
08/09/30 19:05:52
色々みんな考えてるけど、300編の中から30編を選ぶような場合、誰がやっても
そんなに変わらないと思うよ。まともな小説の形になってるのは1~2割程度だろうし。
お話にならない大半を捨てて、残った50編の中から、質の劣る20編を削る感じじゃないかな。
アイデアは面白くても文章やストーリーに綻びが多いと当然削られる。
「俺の傑作が何で選ばれないんだ!」系の人って、そんな話は既にいくらでも
あることを知らないか、核となるアイデアに囚われ過ぎて細部がいい加減とか
いう人が多そう。

251:名無し物書き@推敲中?
08/09/30 19:27:41
編集批判とか言ってる人がいるけど、結構深い問題だと思うけどね。
ようは破綻の無い作品は書けるし、佳作も取れたりする。
ただ、何かがないと作品って面白くないんだよ。
細部がいい加減でも、綻びがあっても、何かがある人が生き残るわけで。
でもその何かって、何かといわれるぐらいのものだから、上手く言えるものでもない。
世の中に認められない限りは、オレの傑作が、になるのは仕方がない。
でも、オレの傑作が!みたいなところがない作品は面白みがない。
そこのバランスのとり方である程度書けるようになるとみんな悩んでるように見えるけど。

252:名無し物書き@推敲中?
08/09/30 19:31:37
なんだかんだで傾向みたいなものはあるけど、むしろそれは選ぶ側というより送る側の問題なんじゃなかろうか。

きららっぽくない作品でも、きちんとした完成度ならそれなりに評価されてると思うし。
そりゃまあ、バリバリのライトノベルみたいなのは駄目だろうけど。

逆に、きららっぽく書いても完成度が低ければ落ちる。
むしろ、きらら的にスタンダードな作風の方が競争相手や比較対象も多いから、実力が伴ってないとかえって落とされやすいかもね。

253:名無し物書き@推敲中?
08/09/30 19:50:00
>>251
「何か」ってのは根の深い問題だなあ。
小説を書くときに、オリジナリティを出すのって意外と難しくないと思う。
ただ、多くの場合は独り善がりに終わってしまうけど。

渾身作が落ちて、適当に書いたものが通るなんて話がしょっちゅう出てくるけど、結局は独り善がりかどうか、という点なんだと思う。
独り善がりだろうと、他人を引き込んでしまえるパワーを持っていればいいんだけど、そういうものは本当にごく僅か。

小説を書きたがる人ってのは、要は自己表現をしたがる人なわけで、自分なりの個性を出そうとして結局ただの独り善がりになることが多いんじゃないかな。
それで読者に訴えかけることができれば本物だろうけど、残念ながらほとんどの人はそんな才能持ってないよね(含自分)。



今はWeb上では読めないけど、第一回グランプリの『異形ポルノ』が、まさにそんな小説だったなあ。
典型的な厨二病で、実際作者も中学生だったけど、それでも読者を引きつけるそれこそ「何か」があった。
もちろんアンチも多かったけどね。

254:名無し物書き@推敲中?
08/09/30 22:29:29
なるほどなぁ。
ここのスレはきららだけじゃなく、他の賞対策としてもためになるな。

自分は新参なんで、初期のころの受賞作は知らないんだけど、
最近の入選作を読む限りでは、素直に破綻なくうまい作品がちゃんと選ばれてると感じるよ。
他の小説サイト(選考なしで、載せたい奴が好きにアップできる奴)と比べてみりゃわかる。

独善バリバリだけど、「何か」がスパークしちゃった作品ってのは、
まぁ運の要素もあるし、一作ぐらいならわりと書けちゃう人も多いんじゃないかな。
くだんの厨二病くんが今どうしてるのか知らないけど、
例えば楢山氏やトカゲ氏、ナツメ女史みたいに常連なわけじゃないだろ?
とんがったものも書けて、オーソドックスなものも定期的に書ける。
これが本物の才能なんだろうな。

どっかで例に挙がってた川上弘美なんかも、芥川賞取るまで全然知られてなかったし、
受賞作の「蛇を踏む」だって、けして一般読者にウケが良かったわけでもない。
ま、好きな人は好きなだけど、「なんじゃこりゃ」って人が多かったんじゃないか?
そのままいったら、現在の位置はなかったと思う。
やっぱ、川上弘美のすごいとこは、「センセイの鞄」とか「光って見えるもの……」とか、
普通に読める、感じのいい作品をスラスラ書いて、ぽっ、と「真鶴」も書いちゃうとこなんだろう。

以前、川上弘美がなんかの新人賞の選考で、
他の選者が全員「地味だ」とか、「何もない」だとか言って貶してた奴を、
「それがいいんじゃないか。この人は書ける人だ」って頑張ってたのを思い出した。
読者の需要を熟知してる人は、川上弘美なんじゃないか(笑)?


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