08/11/13 05:02:27
『赤ちゃん』『スタンプカード』『宇宙空母』
「お願いします」とスタンプカードを出すと、天使はにっこり笑った。
「よくがんばりましたね。これで2万個…犬にな生まれ変われますよ」
だけど彼は頭を振る。「いえ、人間に転生できるまでスタンプ貯めます」
「でも…人間だとあと1億9998万個も要りますよ、いいんですか?」
いいんだ、待とう。もう一度、人間として現世に生まれ変わるために!
犬なんかで妥協しちゃいけない。鎖に繋がれて残飯をもらう人生…あ、犬生か。
以前は失敗したな、バクテリアで生まれて、2分で熱湯で即死だもんな。
そして気が遠くなる程の後、一人の赤ちゃんがめでたく誕生した。
「なんだか…疲れた顔した子だわ」
「とりあえずセンターに行こう、政府がうるさいしな」
センターへの細い通路をゆくと、待ち構えていた登録官が事務的に言った。
「これで4人、ノルマはあと26人だ。」
カーテンを引くと、窓の外には見慣れた宇宙があった。
「人類の保存こそが使命だ。この宇宙空母が、6億光年の彼方に着くその日まで。
例えそれが狭い船室での一生でも。継ぎ穂という意味だけの人生でも!」
※文章まで疲れてる・・・
次のお題は:「赤頭巾」「スタンプラリー」「酵母」でお願いしまふ。