09/04/01 22:39:13
「夕焼け、花束、制服」 二分の一
「どういうことだよ、これは」
嫌気のさした口調で俺は言う。
目の前にいるのは制服姿のとても親しかった人。夕日に射されたその顔を見る。苛立ちが生まれた。
「どうして隠してたんだよ。いつまで騙すつもりだったんだ」
本当なら嘘だと言って欲しい。だが目の前には動かない証拠がある。
ずっと騙されてた。そう思うとダメだ。人を信じられない。
今までは毎日顔をあわせていた仲なのに。
はぁ。夕焼けのせいでナーバスになっているのかもしれない。
「いい加減話したらどうなんだ!」