MF文庫Jライトノベル新人賞26at BUN
MF文庫Jライトノベル新人賞26 - 暇つぶし2ch950:名無し物書き@推敲中?
08/06/02 23:27:56
城の屋上にて、ブツブツ独語とアピャピャ笑いを続ける乱立荒らし君。それは衛兵の目に止まり、直ぐ様数名の衛兵が屋上へと駆けつけて参りました。
「貴様、何者だ!怪しい奴めっ」
「お、おい?この奇形ヅラ―間違い無い、指名手配の極悪魔法使いだ」
「捕らえ…いや、こんな屑は殺しても構わん!斬れっ、斬れーーー!」
剣や槍を携え、衛兵がその場から疾り出そうとした瞬間でした。
乱立君と衛兵の間に、物陰から一つの影が飛び出してきます。それは侍でした。
その昔(といっても数年前)、まだ乱立君のレベルが一桁だった頃の事。ゼロの乱立と馬鹿にされていたキモオジサンは、自己顕示の為に使い魔を召喚しました。
東方の国より出でし男色の気のあるその男。乱立荒らし君の下僕兼恋人であるその男こそ、何を隠そう―
「拙者、乳首ビンビン丸でゴザル!」
「…なんだって?」
深海魚の様な顔をした、乱立君にも負けず劣らずの奇形顔のオッサンが高らかに名乗りを上げました。
あらゆる意味で意表を突かれ、衛兵たちの動きが一瞬硬直してしまいます。その隙を逃さず、ビンビン丸は衛兵たちの影を縫うようにその間を駆け抜けます。
いつ抜刀していたのでありましょう、ビンビン丸が刀を鞘に収めた途端、血飛沫を上げ衛兵たちはバタバタと倒れ伏してしまいました。
「でかしたわよおおおおっ!ビンビン丸ぅ(ハート)」
乱立荒らし君はビンビン丸に駆け寄り、キスの雨を降らせます。
「愛しい人よ、顔色が優れない様だが」
「大丈夫よおおおおっ?ちょっとMPを使いすぎちゃっただけなのおおおおっ!」
今度は手下のビンビン丸を同伴し、己の身辺を警護させる乱立荒らし君。
逃げ惑う人々を上から見下しては、下卑た笑い声を上げ続けます。





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