あなたの文章真面目に酷評します 別館 Part4at BUN
あなたの文章真面目に酷評します 別館 Part4 - 暇つぶし2ch600:4/5
10/04/16 17:15:02
随分と不吉な名前である。
なんてたって『隷属の指輪』だ。RPGかなんかじゃ装備しただけで、トラウマになりそうな音楽が響きそうである。
「この指輪はねぇ、嵌めさせた相手を自分の言う事を何でも聞く奴隷にする、すっごい指輪なのっ! この意味が解るかニンゲンっ!」
嵌めさせた相手を奴隷にする指輪とな?
それは
「つまり、どういう意味だ?」
「だぁっもうこの低脳! いい、あんたが私にこの指輪を嵌めさせたの、解る!? つまり私は、あんたみたいなのの奴隷に……うわぁーんんん!」
怒ったり泣いたり忙しい少女だ。
さて、少女の話を信じるなら、俺はこの子を、『隷属の指輪』とやらで奴隷にしてしまったということらしい。
その話を信じるなら、今すぐ教会の神父さんかなんかに呪いを解いてもらわなきゃな。
そしてもちろん
 俺はそんな話は信じない。
ここは、RPGの世界なんかじゃない、現実、リアル、トゥルーワールドなのである。
「お嬢ちゃん、お兄ちゃんをからかってるのかな? そんな夢みたいな指輪あるわけ無いだろ」
俺が慈悲深い声で少女を諭すように話しかける。
 「じゃあこれを見ても同じことが言えるっ!?」
すると、少女はキッっと半べそで俺を睨みながら、いきなり姫塚川に向かって左手を突き出した。
そしたら突然、少女の体が淡いオレンジ色の光を帯びて
そして、信じがたいことが起こった。

「凍れっ!」

少女の鋭い声と共にその光が爆発したかの如く溢れかえる。
すると、なんということだろう、姫塚川の大体十メートル四方ぐらいの範囲が、一瞬で凍ってしまったではないか!
その氷は、ただ表面に張っているのではなく、しっかり川の中を泳いでいた魚達まで瞬間冷凍保存している。
俺は恐らく、生まれて初めて、空いた口が塞がらないってのを直に体験した。

601:5/5
10/04/16 17:16:45
「お、お前、こりゃどうゆう仕掛けで」
仕掛け? 仕掛けだって?
川の水を一瞬で凍らせるなんて、そんなの小手先芸で出来るわけが無いだろ。
俺は、口で言いつつも本当は解っていたのだ。
 この現象には、種も仕掛けもないって事ぐらい。
それでも、簡単には認められない。
だってこんなことは、それこそ
「仕掛けも何も、これは魔法よ!」
そう、魔法でも使わない限り実現不可能だって事ぐらい、一目瞭然だったからだ。
「さぁニンゲンっ! お前はこれを見た上で、この偉大なる黄昏の魔女、ナランハ・ソーサレスを夢幻の類だと言い切れるのかっ!」
そう言って少女―ナランハ・ソーサレスは目に涙を溜めながら、俺に右手の人差し指をビシリと突きつけた。
その指の付け根に輝くは、銀色に光る『隷属の指輪』。
俺は、魔法という、俺たちの生活から最も身近で、最も遠い、ファンタジーの世界を初めて目の当たりにしたのだった。
.二章
 「―と、まぁ、こんな感じだった訳だ」
「訳なのよっ!」
俺の落ち着いた声と、ナランハの威勢の良い声がその部屋に響いた。
場面変わって、ここは姫塚高校の美術室。
この絵の具独特のすいた臭いのする部屋が、俺の所属する美術部の部室だった。
ただ、美術部といってもこの部活は、部員が俺を含めて三名しかおらず、またその活動も一般的な美術部とはほとほとかけ離れていた。
まぁどこの高校にも、廃部寸前の部活を乗っ取って部室を駄弁り場にするなんてのは良くあることで。
つまり、そういうことだ。
「そんなのどうでもいいから、早くアンパンよこせ明石」

602:名無し物書き@推敲中?
10/05/06 17:38:13
酷評本スレが500KBオーバーに。
立てられる人は新スレをお願い。
俺はダメだった。

603:名無し物書き@推敲中?
10/05/06 22:28:09
立てました。
何か不備があったら補足をお願いします

あなたの文章真面目に酷評しますPart69
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ちなみに、テンプレで関連スレとして挙げられていた以下の二つのスレは、dat落ちしていたようなので削りました。

あなたの文章、無理して誉めます
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あなたの構成・主題を真面目に酷評します
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604:名無し物書き@推敲中?
10/05/07 17:37:57
>>603
乙です。


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