09/06/28 12:36:59
>>479-483
ことば使いに粗が目立つせいで、古めかしい文語調が、無理な背伸び見えてしまう。
1レス目の>479からぼろぼろだ。
『つまるところ』が「つまり」の流れになっていないし、『俗に言う白装束』のところも、
白装束は俗に呼ばれるものではないからしておかしい。
「所狭し」を無理に小慣れた風に使おうとしたのか、『狭しと』などというよく分からない言い回しがある。
『ははあ経緯はわからぬが』のところは、地の文での直接話法を使うには唐突すぎる。
『一瞬のとまどった顔をした』もへんな言い方だ。「一瞬の」は、動的な名詞に付くと、それと
セットで動詞的な言葉になるのに、そこへさらに「をした」を付けては意味が重なる。
「一瞬とまどった顔をした」では口語的になりすぎるかしらなどと考えて無闇にいじくったんだろう。
『起き上がりに対し』なんてさらにひどい。文語的な「に対し」をこんなところに使うのはもはや
無闇を越えた無差別、動詞なら何でもよかったという域に達している。今では反省しているだろうか。
これだけあるのを逐一ひろって酷評するには長すぎる。
>>484のような一言罵倒で済ませられても仕方ない。
というわけであとは話の内容について。
荒唐無稽な夢の話に見せかけて、いまわのきわに見た幻覚でしたという大筋は掌編としては悪くない。
その中に死が現実なのかどうかという疑いを混ぜたことが良かった。夢のお話が陥りがちな
夢特有のどうでもいい描写なども抑えられていて、掌編の仕掛けが最優先にされている点は、
狙いがぶれずに書けている証拠だ。